名店の灯が消える [2013年6月19日12:15更新]

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高級フランス料理店「メゾン・ド・ヨシダ」で知られる(有)ラ・ヴィ・吉田安政ライフ研究所は、福岡地裁に自己破産の申請を行っていたが、5月末に破産手続き開始が決定したと、風の便りで伝わって来た。

吉田安政氏は東京の有名ホテルで修行し、その後福岡において本格的なフランス料理店「ロイヤル花の木」のシェフとして活躍、料理の腕と共に場所が中洲だけに、クラブなどのママと大いに浮名を流したものである。

ロイヤル花の木が大濠へ移転後は、中央区春吉でオーナーシェフとして、「メゾン・ド・ヨシダ」をオープンさせ、その味に惹かれた著名人が、関東関西からも多数訪れ賑わった。

経営者となった吉田安政氏は、規模の拡大を狙い中央区桜坂にビルを購入し、華々しくオープンしたものの、フランス料理の傾向が徐々に変わり、売上は次第に下降線を辿り、今回の事態に至った模様。

最近の客は本格的なフランス料理は敬遠しがちで、特に代表と同世代の客にとっては重たく、若い顧客は価格も安い手軽な料理を好み、そのギャップが売り上げ不振の原因ではなかろうか。

今年の1月に東京のブライダル企業に、「メゾン・ド・ヨシダ桜坂」の経営権を譲渡し、同店は平常どおり営業は継続されているが、吉田安政氏は結婚式場の料理監修などを行い、自ら新しい道を模索していたようである。

飲食業界も新しい波が押し寄せ、旧態依然とした営業では流され、名店と言われる店も呑み込まれて消える運命にあるようだ。