谷川頭取誕生 [2014年5月2日18:50更新]

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都銀の合併が一段落したところから、地銀や第二地銀の再編が始まると言われている中で、一足早く地銀の仲間入りをした西日本シティ銀行は、地銀の内部でも従来の第二地銀とは違う別格の扱いを受けていたようだ。
西日本シティ銀行は今では財務省(旧大蔵省)の、天下り指定ポストになっており、今回発表された谷川浩道新頭取で3代続くことになる。
現頭取である久保田勇夫氏は、将来の後継者として頭取含みで、谷川浩道氏を迎えたものの、頭取という職に強い未練があったようで、71歳の高齢ながらポストに執着していたのも事実。
その証拠と思える新聞記事が、日経新聞が4月16日に報じたもので、何処から入手したのか定かでないが、谷川浩道副頭取の頭取昇格の記事を流している。
ところが同じ日に西日本シティ銀行広報文化部、常務執行役員企画部長名で、関係部署に報道否定の記事が流された。
しかし日経新聞の報道で既成事実化されて、外堀を埋められた格好の久保田勇夫頭取は怒り心頭で、担当部署から即座に否定の記事を流したが、行内からはようやく猫の首に鈴が付けられたと、安堵する声も聞こえてきた。
ここ数年の久保田勇夫頭取の活躍は素晴らしく、取引先の社外重役などの役職を引き受け、その年収は銀行からの収入よりも多かったと、やっかみの声も聞かれて来るが、会長職になっても寿司屋の上で行われる会議は続くだろう。