うきは市に地殻変動 [2014年5月16日12:35更新]

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福岡県うきは市では2年前に、合所ダム上流で土石流が発生、川が氾濫して犠牲者が出るなど、大きな被害が出たこともあり、現在でも復旧工事が盛んに行われている。

そのうきは市で今年4月に行われた市議会議員選挙で、20年ぶりに共産党市会議員が誕生した。

その岩渕和明市会議員は岩手県出身の御年62歳、生協職員としてうきは市吉井町に在住、九州各県を生協の仕事で飛び回り、地盤、看板、カバンが必要な選挙には、まったく無縁と言って良いほどの人物だったと聞いている。

うきは市は元来保守色が強い田園地帯、今回は議員定数15に対して16人が立候補、なんと900票弱を獲得して15人中、10位で当選したことから、選挙運動の共産党関係者も驚いていたようだ。

選挙期間中にうきは市を訪れたが、過去の選挙ではポスターを貼る程度で、小型車とはいえ選挙カーが走ったのは何年ぶりだろうと関係者も笑っていた。

後日談になるが、当選した本人も何処から票が集まったのか、不思議に思っている始末で、当選の御礼に何処へ行ったら良いだろうかと、頭を悩ませているとの笑い話も伝わってきた。

数多くの課題を抱えるTPP問題で最初から反対を唱え、住民運動に力を入れていた結果が、今回の900弱の票に繋がったと共産党は分析しているが、消費税増税とTPP問題は重要で、今後も共産党の影響力が広がっていくのではないだろうか。