北九州市の刺傷事件 [2014年5月28日17:10更新]

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北九州市若松区に住む若い歯科医師が、出勤途中の駐車場で何者かによって刺されたと、マスコミが大きく報じていた。
若い歯科医師がなぜ刺されたのか、どの新聞を見ても名前は伏せられていたが、これは過去に暴力団員によって殺害された、漁業組合長の親族と瞬時に理解できる、見せしめの傷害事件だ。
北九州市の漁業組合は利権の山と言われ、警察の取締りが厳しい暴力団にとって、陸の建設業界と海の漁業組合が、大きな収入源であることは間違い無い。
その漁業組合の総会が5月に開かれるはずで、その人事を巡っての争いではなかろうか。
今回の事件で北九州市は、暴力団のイメージがより一層濃くなり、仕事の関係で市外から引越ししてくる人も、確実に減っていくだろう。
北九州市で大型の建設物件が予定されても、本来ならば生き馬の目を貫くと評されるゼネコンの営業社員も、暴力団の執拗な交渉に嫌気がさして、受注活動を避けている噂さえ聞こえるから、その程度がわかると言うもので、他の地区では考えられないことである。
警察は懸命な捜査を行っているが、暴力団が絡んだ事件は迷宮入りが多く、未だに裏ではみかじめ料など金銭の授受が行われていることを、多くの関係者が認めており、撲滅までにはかなりの日数を要し、ここが正念場となるだろう。