理事長という肩書 [2014年5月30日16:37更新]

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国立大学も今では独立行政法人の肩書きが付いており、社会福祉法人やNPO法人など、新しい法人格を持った団体が、次から次に設立されている。

ところが法人設立はされたものの、その後の役員の死亡などで、活動を休止している団体も数多くあり、これらを買収して小道具に使い、監督官庁の目を誤魔化して、怪しげな活動で詐欺行為を行っている団体が最近は増えているようだ。

福祉施設などの建設に際しては、国や自治体などから補助金が交付され、その見返りに厳しい制約を受けるものの、それらを上手く掻い潜って、甘い蜜を吸っている輩も多い。

運用規約は所詮人が考えたものでしかないため、何処かに盲点があるもので、そこを潜り抜ければ補助金の受け取りなどは思いのまま、と豪語する人物もおり、次々に施設を増やしている団体や企業もある。

関係会社を利用した補助金などの不正受給で、金庫に数億円の現金が眠っているのを見た、という噂をまかり通っているから怖い。

ある福祉施設理事長の事務所ビルは、住居部分も併設されており、防犯のためか大きなドーベルマンを飼っており、訪れたゼネコン幹部は暴力団幹部の家と錯覚し、受注を辞退したという笑えない話もある。

こうした自宅まで自治体の担当者が訪れることはなく、捜査当局やマスコミも知らないようで、福祉法人やNPO法人の理事長ほど、紳士や品行方正という言葉からは、随分かけ離れているよと語る関係者もいる。