赤字転落の居酒屋「庄や」~サントリーは主要株主から後退 [2014年10月21日10:46更新]

居酒屋チェーン「庄や」を展開している㈱大庄(東京都大田区)は、既存店売上が計画値を下回ったことや、食材高騰などで売上原価が予想を上回ったこと、飲食業界全体がブラック企業のイメージを植え付けられたこと、また消費税率アップも影響、4月4日発表していた平成26年8月期業績予想を10月15日、下方修正した。

 

 

                                         売上高                       経常利益                    当期利益
26/8期 前回発表予想    729億2000万円    ▲9億2000万円       ▲10億7000万円
26/8期 実績額             731億1600万円    ▲11億4700万円    ▲16億0700万円
25/8期 実績                    776億8000万円        12億7900万円         1億6300万円

  アベノミクスの恩恵を受けているのは、車などごく一部の輸出産業だけで、上場企業開示情報を見るとわかるように、業績を下方修正している企業は多く、ここまではさほどの問題ではない。

注目すべきは、業績の下方修正から5日後の10月20日、㈱大庄から主要株主の異動予定が発表されたことだ。
主要株主から撤退するのは、サントリービア&スピリッツ㈱(東京都港区)で、サントリーグループの中ではビールやウイスキー、ワインなど酒類全般の国内販売事業を担っているが、同25年8月31日時点で13.41%・第2位だったものが、同26年10月21日時点では1.66%・第10位となる。
ちなみに同25年8月31日時点で、同業者のアサヒビールは4.56%で第3位、麒麟麦酒、つまりキリンビールは1.08%・第10位だった。このほかの主要株主は取引銀行や大庄の取引先や従業員持ち株会など。
サントリービア&スピリッツは販売事業会社だから、サントリーグループ内の別の機能会社が株式を保有するのだろうか。それとも突出していた株式保有を同業者並みに落としたということなのだろうか。