鋼材価格~トン3000円値下げだが [2014年10月24日11:28更新]

 建設業界向けの鋼材は、表面上需要が旺盛だが、人手不足が影響して荷動きが鈍いため、電炉メーカートップの東京製鐵(東京都千代田区)は減産体制を続けており、10月20日公表した11月契約分の鋼材販売価格表で、全品種をトン当たり3000円値引きすると発表した。

国内在庫過剰感ゆえの値引きだが、中韓両国の在庫量もまた過大で、特に中国では7月下旬から8月上旬にかけて生産された鉄鋼量が、前年同期比60万トン増加したものの、そのうち80%・48万トンが在庫と化した様子で、需要不振に加えて供給過剰、かつて社会主義諸国が市場経済に対抗する手段として作り上げた「計画経済」は、分厚いコケに覆われてしまったのか、とうの昔、どこかに埋没した格好。

こうなると、日本国内は在庫過剰で円安だが、お構いなしに日本へ輸出され、鋼材価格がさらに低下する可能性も出て来た。