日本年金機構の情報漏えい問題の闇は、とんでもなく深いようだ。

6月3日、共産党の堀内照文議員が衆院厚労委員会で追求した内容に戦慄を覚えた。
年金機構は個人データ入力に際して、業務をアウトソーシング(業務委託)しているのだが、その会社はさらに別会社に丸投げしている事実が判明。
コレだけでも十分に守秘義務の完遂は怪しいのだが、なんと二次下請会社は実態のないユーレイ会社で、しかも派遣法無届けの違法派遣業者とあっては、さすがに開いた口がふさがらない。
ここまでユルユルの管理体制で、よくぞ守秘義務を理由にした答弁拒否ができるものだと逆に感心する。

ここには二つの大きな問題が孕んでいる。

一つ目は流出問題の対策費用。
その額年間約50億円にも上るとみられるが、これにあてがわれるのは年金保険料や機構運営費、それでも足りなければ特別会計費用から歳出される。つまり国民の血税である。当然のことながら、閣僚や官僚を含め、しでかした当の本人たちは一切身銭を切らない。

二つ目は国防の問題。
年金個人情報だけでなく、防衛情報流出の懸念もあるのだ。5日の産経新聞によれば、今回の年金機構への攻撃手法と同様の手口で、企業や政府機関へ不正アクセスが行われた形跡があったのだ。それは昨年9月中頃から行われ、その中には防衛情報などの文章も含まれており、既に流出した疑いもあるという。それが事実であれば、日本の国防は丸裸である。無論のことそれが知れたからには対策が講じられるであろうが、その費用も血税で賄われる。

これだけ杜撰なセキュリティ管理意識と体制の下、責任の所在も不明なままで後始末のみ国民に押し付けられるのでは堪らない。誰しもが、さすがに現政権に不信感が溢れるのを押さられないのではなかろうか。
事実これらの問題を受けて、政府はマイナンバー法と個人情報保護法の改正案の審議を当面見送る決定をした。 原因の究明や、国民の不安解消を優先させるとしている。だがこれ程までに深い疵をつけられて、今後どのような施策をすれば国民の信頼を回復できると云うのだろう。深い闇を照らす灯となるような画期的な施策を期待する他あるまい。
【エスアールエスタッケイ代表 住吉 英智】

㈱エスアールエス宅継 (タッケイ)
本社:福岡市中央区舞鶴2-7-1-313
TEL:092-518-8870
FAX:092-510-0932 続きを読む

生命保険会社~営業活動の曲がり角

生命保険といえば連想されるのが、保険のおばちゃんと呼ばれる営業集団で、その活動によって生命保険会社の資金基盤は築かれていると言って過言ではない。
外資系の保険会社の中には、優秀な男性社員を一本釣りして、契約業績を伸ばしているところもあるが、日本生命や第一生命などトップ集団に入る会社の業績は、地道にコツコツ営業する女性社員の汗と涙の賜物であることは間違いない。
ところがそのおばちゃん集団が、行く先々で大きな壁にぶち当たって営業の自信を失い、引退を考え始めたおばちゃんたちが続出する話が飛び込んできた。
これは訪問先の会社が、情報の漏えいを恐れてセキュリティを強化し、事務所の構造やシステムを変更したため、おばちゃんたちが社員の机までたどり着けなくなったことが原因。
これまでは長年通う信用で、事務所内は顔パスが通用し、日常会話を交わしながら営業していたが、会社側が事務所内への立ち入りを禁止したため、用事があるときは玄関ロビーに出て来て貰って用事を済ませる有様で、新入社員の顔や名前がつかめなくなり、営業活動はまるでお手上げ。
現在計画されているマイナンバー制度が始まれば、個人情報の漏えいを恐れて、大企業のセキュリティはさらに強化されて、営業は一段と難しくなる。
一度流失した個人情報は売買の対象となり、本人が知らぬ間に悪用されかねず、メールやSNSとはまた違った絆を作り上げることが、改めて見直される時代を迎えるようだ。


続きを読む