福岡地裁~今週の判決~3件

今週の福岡地裁民事部では、3件ほど、注目を集めている裁判の判決が言渡される。

まず1件目。
これは昨日、11月28日10時15分から、第108号法廷で判決が言渡された損害賠償請求事件で、請求金額は213万円でさほど大きくはなかったのだが、原告が㈱OZ工務店(早良区)、そして被告は㈱ハウスフリーダム(大阪府松原市)。
昨年7月南区でハウスフリーダムが戸建住宅を新築中、境界付近のブロック塀が壊れ、原告が修理し、損害を被告に請求している事件だった。

2つ目。
今日、11月29日13時10分から、第305号法廷で判決が言渡される予定の売掛金請求事件で、第1回目の公判が11月22日開かれたばかり。1週間目に判決ということは、被告が全面的に非を認めたか、それとも第1回目の公判に答弁書を提出しなかった、ということ。
原告は辛子明太子製造で知られた、㈱源(新宮町)で、被告は㈱ビッグ・ママ。

3件目。
この裁判は、12月1日13時10分から、第305号法廷で判決言渡し予定の請負代金請求事件。
昨年10月9日提訴された裁判で、原告はゼネコンの㈱紀祥建設(中央区)、そして被告はホテル、飲食施設経営の㈱南栄企画(中央区)。
原告の言い分は、2年前の11月春吉3丁目でビジネスホテル建築を2億円で請け負い、引き渡したものの、追加工事代金などで、未払金3487万円があるというもの。
だが被告の反論は、ホテル建築の基本である、浴室レベルが床レベルよりも高く、水浸しになりかねなかったので床レベルを上げるよう指示しただけ、追加工事など論外というもの。
サムターン錠などのこともある模様。


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福岡地裁~今週の判決言渡~被告・福岡県弁護士会

今週、10月27日木曜日、13時10分から、福岡地裁第303号法廷で、高橋浩文元弁護士に総額2億3850万円の預り金や保証金を詐取されたとして、原告3社が2億3100万円の支払いを求め、福岡県弁護士会を訴えた損害賠償請求裁判の判決が言渡される。

この裁判は、高橋浩文元弁護士が資産のありそうな依頼者から、いろいろな名目で資金を詐取、そのため福岡県弁護士会への懲戒申立も増加していたが、高橋元弁護士と九州大学の同窓で司法修習同期だった、福岡県弁護士会の副会長3名による監査がおざなりだったため、その後も高橋元弁護士は資金流用や詐取を繰り返し、結果として23件余り、約4億7000万円の被害が発生し、原告3社も上述のように被害を受けたというもの。

仮に原告勝訴ということになれば、福岡県弁護士会所属の1198名の弁護士は、1弁護士当り19万円余りの負担となる。
だが弁護士会内部で支払いに関して揉める様なことになれば、今後六本松に建築される弁護士会館の差押さえにも発展しかねない。

おそらく、どっちが勝つにしろ、また負けるにしろ、高裁へ控訴となるだろうが、さらなる注目が集まることは間違いないだろう。