福岡地裁~今週の判決言渡~被告・福岡県弁護士会 [2016年10月25日01:04更新]

今週、10月27日木曜日、13時10分から、福岡地裁第303号法廷で、高橋浩文元弁護士に総額2億3850万円の預り金や保証金を詐取されたとして、原告3社が2億3100万円の支払いを求め、福岡県弁護士会を訴えた損害賠償請求裁判の判決が言渡される。

この裁判は、高橋浩文元弁護士が資産のありそうな依頼者から、いろいろな名目で資金を詐取、そのため福岡県弁護士会への懲戒申立も増加していたが、高橋元弁護士と九州大学の同窓で司法修習同期だった、福岡県弁護士会の副会長3名による監査がおざなりだったため、その後も高橋元弁護士は資金流用や詐取を繰り返し、結果として23件余り、約4億7000万円の被害が発生し、原告3社も上述のように被害を受けたというもの。

仮に原告勝訴ということになれば、福岡県弁護士会所属の1198名の弁護士は、1弁護士当り19万円余りの負担となる。
だが弁護士会内部で支払いに関して揉める様なことになれば、今後六本松に建築される弁護士会館の差押さえにも発展しかねない。

おそらく、どっちが勝つにしろ、また負けるにしろ、高裁へ控訴となるだろうが、さらなる注目が集まることは間違いないだろう。