相次ぐ「次世代へのバトンタッチ」・衆院選

自民党のベテラン議員の 次期衆議院選不出馬が続いている。

5月26日に、宮腰光寛元1億総活躍兼沖縄北方担当相(70歳8期、富山2区)が、保守分裂を回避して即断即決で不出馬を決めていた。

6月19日は、塩崎恭久元官房長官(70歳8期、衆院愛媛1区)が不出馬を表明、「重要な政策課題が一定程度、形ができ政治活動に一区切りついた」と言及するとともに、「次世代へのバトンタッチ」等の理由を挙げた。

そして昨日24日、冨岡勉元文部科学副大臣(72歳4期、比例九州)が 長崎1区からの立候補を見送ることを表明した。

3名共に 70歳台前半にして まだ早過ぎるという声もあるが、世代交代を図りたいという理由は共通している。

一方で、公認争いで注目されている選挙区では、原田義昭前環境大臣(76歳8期、福岡5区)や河村健夫元文部科学大臣(78歳10期、山口3区)のように、椅子にしがみつこうとしている政治家もいる。

自民党は 野党に比べ人材は豊富、その割に上が つかえており、若手に不満が燻っているのも事実だ。
80歳手前、そろそろ後進に譲って、やる気のある若手の後方支援をしようという気に ならないのだろうか。



 

福岡6区~最新情報10

福岡6区の最新情報を連日報告しているが、現地の空気を実際に肌で感じることが大切であるため、25日午後久留米市を訪れた。
安倍内閣の厚生労働大臣、塩崎恭久氏が久留米岩田屋前広場で、鳩山二郎氏の応援街頭演説を行なうと聞いていたからだ。
2時半頃現地に着くと、既に鳩山二郎事務所の運動員によって、会場が確保されて準備が進められていた。
街頭演説会が始まる前、故鳩山邦夫氏夫人が、鳩山二郎氏夫人を横に立たせてマイクを握り、今までのお礼と近況を涙ながらに支援者に報告、非常に効果があったように思う。
予定の3時に鳩山二郎氏が塩崎恭久厚労相と一緒に到着、塩崎厚労相は鳩山家との付き合いの親密さを語り、また福岡6区の現状にも触れて、鳩山二郎氏への支援をお願いし、26日から始まる国会の準備のため、会場を後にして空港へ向かった。
その後に鳩山二郎氏がマイクを握り、大川市長としての実績を報告し、立候補の意欲を参加者に訴えていた。
まだ残暑厳しい中だったが、写真にもあるように、会場をぐるりと囲んだ歩道橋の上にも数多くの支援者が集まり、500人前後の人たちが街頭演説を聴いていた。

驚いたのは、企業から動員された気配がまったく感じられなかったことで、参加者全員が個人で鳩山一家を支援するために集まっていた印象が強かったことだ。
街頭演説会が終わっても集まった有権者は散会せず、鳩山二郎氏や夫人が一緒になって、支援者の中に溶け込んでいたのは見事で、この光景は相手候補にとって非常に脅威に写ったことだろう。
この絆の深さは、実際に目にしたものでなければわからないことであり、久留米を訪れた意味があったように思う。


続きを読む