新年度

新年度が始まり新入社員も新しいスーツに身をまとい、決意新たに仕事に邁進すると思いたいが、やはり学生生活の中で教師や先輩から怒られることも少なかっただけに、一部には我々や世間一般とはかなり考え方が違う様だ。

人手不足から新卒者の初任給も大きく上がり、就職氷河期を経験した大先輩からすれば羨ましい限りだが、彼らにとってはその時代を知らず今が当たり前の状況、自身の思い描いていた仕事や人間関係と違えば即座に退社を決意、「退職代行サービス」に依頼する。

中間管理職を含め中小企業では、「やっと入社してくれた大事な新入社員」という位置付けは理解するが、新人を想い厳しく指導した上で辞めるのは致し方ない事、早いか遅いかの話であり、最終的には自社と縁が無かったと、経営者を含めサッパリ諦めるしかない。

常に仕事を考え、昭和の時代には「仕事をしながら遊び、遊びながら仕事をする」などと多少の余裕があったものの、バブルが弾け業績も厳しいところから平成では、「24時間365日働け」となり、令和となった今では人手不足で立場は逆転、仕事とプライベートは完全に分ける時代となった。

フジテレビのセクハラ・パワハラ問題が多く報じられており、中小企業でもあってはならないことだが、誰もがナーバスになり過ぎている感もある。

新入社員の中には、自身の成長のため厳しく教育してほしい社員も多くいると思われるが、その割合が減少しているのも事実、本当に難しい時代になったものである。

最近の企業経営者から良く聞くのは、「人を雇うのが怖い」という言葉だ。



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