秋の政局の皮切りとなる立憲民主党の代表選挙が7日に告示を迎えた。
テレビニュースなどではまだ始まってさえいない自民党総裁選が先に報じられるケースが多く、やはり埋没感は否めない。
8日には九州ブロックの街頭演説会、候補者討論会が福岡市で開催。
討論会では「20年後を見据えた国家ビジョン」をテーマとして論戦が繰り広げられた。12日に告示される自民党総裁選までに少しでも注目を集めたいところだ。
当初は現職代表である泉健太現代表や女性候補らの推薦人集めが難航し、枝野幸男前代表、野田佳彦元総理の見慣れた顔の一騎打ちになるかと思われたが、告示前日に泉が、当日に1期生の吉田はるみが滑りこみ、4人での勝負となった。
吉田の推薦人リストが興味深い。
吉田は若手や女性議員を中心に擁立運動が行われたが、20人に届かず、最後の椅子を争った江田憲司と一本化を行った。
そのため江田本人をはじめ複数の江田陣営の議員が含まれているのは当然として、なぜか野田陣営の議員が複数入っている。
これは代表選全体の注目度を上げるために野田陣営が吉田に推薦人を貸したと解釈できるが、同時に決選投票を見据えた策略でもある。
今回は小沢一郎と組んだ野田佳彦が本命視されているが1回目の投票で過半数を取るのは難しいとみられており、決選投票となることが見込まれる。
そして既に野田の右派色を嫌う他陣営では下位連合を組み、決選投票に残った陣営に投票を集中させる調整が進んでいた。
そのため野田陣営は下位連合を分断するために吉田陣営に恩を売ったと考えられる。
若手を中心に清新さを求める層が吉田につく可能性はあり、それが最後野田に集まれば盤石ということだ。
しかし吉田は江田との一本化にあたり消費税の5%時限減税、食料品の消費税0%といった政策合意を結んでいる。
吉田としてはこれを反故にして野田につけるか、はたまた消費税を巡る遺恨を乗り越えて小沢と組んだ野田が減税を受け入れる目はあるのか。
争いは長丁場の論戦を経て23日の臨時党大会で決着をみる。
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立憲民主党代表選スタート
こういうのを嘘つきと呼ぶ
自民党の支持率が下がり 維新も大阪万博の無駄遣い問題で失速、存在感を増す千載一遇のチャンスなのだが、立憲民主党に失望する声が上がっている。
立憲の岡田克也幹事長が、11月26日のNHK「日曜討論」で「物価高対策として消費税の減税というのは考えられない」と発言、その後 28日の定例記者会見で、発言の趣旨を、「今回の物価対策として消費税の減税は考えられない」「法改正等を要するため短期的な経済対策としてなじまない」と釈明した。
「今回は時間がかかるので考えない」と受け止めるが、昨年7月の参議院選挙における立憲の公約には、「消費税を時限的に5%減税」と明記していた。
選挙後もあらゆる生活用品の価格が上がり、大多数の国民の可処分所得は下がっている。
「公約の実行、いつやるの?」「今でしょ」という声が聞こえてきそうだが、立憲が 消費税減税をやる気がないことが明らかになっている。
というのも、泉健太代表が 11月11日、次期衆院選公約の原案となる経済政策「人からはじまる経済再生」を発表しているが、そこで「消費税を時限的に5%減税」は削除されているからだ。
結局 消費税減税はやらないということらしい。
これについて、泉代表は、「今は需給ギャップが大きいとかコロナで消費が痛んでいるという環境にないので、消費税5%減税という局面ではない。撤回した訳ではないが、今それを訴える状況にはない」と説明している。
こういうのを 嘘つきと呼ぶ。
堂々と公約破りをするようでは立憲への支持は広がらないだろう。
法令違反に 再びズーム・イン
円安に打つ手なし、物価上昇は続けど賃金は上がらず、国際競争力は低下し 外国に日本の資産を買いたたかれる始末。
こんな日本に誰がしたと問われれば、2012年から続く 自公政権に他ならない。
参院選公示まであと1週間となり事実上の選挙戦が始まったが、岸田内閣の支持率が高く 野党共闘も進まないとなれば与党の勝利、となると「こんな日本」がまだ続くことになり 悪い夢を見ている様だ。
ところで、6月3日、どこかの政党と思しき2連ポスターが 交差点のガードパイプに貼られているという記事を書いたが、昨日 読者の方から同じ様なポスターが4車線道路(国道)の歩道に設置されたガードパイプに貼られているというメールを頂いた。
現地で確認したが、悪質と思われるので 写真を掲載しておきたい。
現職国会議員で来週立候補を予定している人物の様だが、注目される中での堂々とした法令違反は 所属政党や支援団体にまで迷惑をかけることになる。
お願いです。法律は守って下さい。
法令違反にズームイン!
ある町役場近くの交差点を車で通りかかった際、ポスターのようなものが目に入った。
何かの間違いかと思ったが、交差点のガードパイプ(歩道と車道を隔てる防護柵)の車道側に、政党のものと思しき2連ポスターが貼り付けてあった。
通常 ポスターや看板を屋外に設置する際は、所有者や管理者の承諾を得る必要があるが、道路に広告物など危険物を設置することは 道路交通法や道路法が禁止しており、警察が許可を出すはずがない。
また、福岡県では「屋外広告物条例」で、道路の防護柵に広告を表示することが明確に 禁止されていて、違反には30万円以下の罰金が科せられる。
車から降りて、交差点の反対側から見てみたが、肉眼では政党名を確認することはできなかった。
堂々とした法令違反に驚きを禁じ得ないが、まさか国会議員がこのようなことをするはずがないだろう。
記事の誤りについてお詫び
1月23日の記事で、「立憲の古賀之士氏が 連合から推薦を受ける目はなくなった」と書いたが、国民民主党の大田京子氏と共に古賀氏にも連合福岡の推薦が出たので驚いた。
完全に判断が誤っていたので、読者の皆様にお詫び致します。
そう判断したのは、連合が夏の参院選基本方針で、「個人名の徹底、人物本位・候補者本位で臨む」としたのを 素直に受け取ったからである。
古賀氏を政治家として評価していない訳ではなく、既存の政党の中では、竹中平蔵氏や村上世彰氏と近い 日本維新の会の候補としては適任と考える。
連合の考えを代弁する候補として どう考えても相応しくないのだ。
労働組合は、労働者が団結して 経営者(資本家)から 賃金や雇用環境などの改善を勝ち取るための団体、そして、組合員の中に 日々生活に追われ苦しんでいる非正規労働者も含まれていることを忘れてはならない。
古賀氏は 令和2年度、議員の報酬とは別に、FXで年間約1億円、1日当り27万円を稼いだ投資のプロ、この方が組合員の代弁者たり得るだろうか。
→ ザイFX!「FXでどうやって約1億円もの利益を?古賀之士議員がついに語った真相とは?」
また、古賀氏は当選後5年半の間に、理由は敢えて書かないが、秘書が6人も辞めており使用者として疑問符が付く。
最も身近な労働者を大切にできない政治家に、労働組合員700万人の未来を託せるだろうか。
以上のことから 連合福岡が推薦を出すはずがないと思い込み、先走って記事を書いた次第である。
連合福岡がFXや秘書の話を知った上で推薦を出すとは思えない。
恐らく何かの手違いで、藤田桂三会長はじめ 幹部の耳に届いていないはずだ。
立憲にも鬼木誠氏?
ロシア寄りの姿勢を見せている北朝鮮が、ウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説翌日に 日本近海に弾道ミサイルを発射、ならず者国家の挑発に 我が国はなす術もない。
昨日、鬼木誠 防衛副大臣(衆議院福岡2区選出)が囲み取材に応じ 状況の説明を行っているニュースが流れた。
鬼木氏におかれては、自衛隊による大規模接種などもあり、マスコミへの露出が増えているが、我が国の防衛のために 引き続き頑張って頂きたい。
ところで、今夏の参院選全国比例に もう一人の鬼木誠氏が立候補することになっている。
同姓同名のこちらは、連合が推薦する立憲民主党の公認候補、昭和38年筑紫野市生まれで、福岡県庁に入庁し組合畑を歩んできた人物だ。
組織風土に合わない FXで1億円稼ぐ議員を公認するなど 迷走を続ける立憲民主党だが、こうしてバックボーンもあり安心して任せられそうな新人もいる。
こちらの鬼木誠氏には、ネットで簡単に大金を得るのが上手い投資家より、額に汗して働く労働者を大切にする政治家を目指してほしい。
来賓挨拶は逆効果か
3月6日の宮若市長選告示日、5期目を目指す有吉哲信氏の出陣式が行われた。
壇上中央の椅子には古賀之士参院議員が座っていたが、有吉氏に推薦を出している立憲民主党の来賓とのことだった。
古賀氏の挨拶を聞いた市民の一人は、「中身のない挨拶、宮若のこと何も分かっとらんやろ」とばっさり、参院選前に顔を売りに来たことが見透かされた様だ。
結局、選挙は古賀氏が応援した有吉氏が敗れ、応援の効果が無かったことが証明された。
そう言えば、昨年3月の那珂川市議選(定数17)でも公認の新人候補の応援に入り、自身の動画チャンネルで 対談動画を公開していたが、19人中18位で落選した。
その後、都合が悪くなったのか対談動画はひっそりと削除している。
宮若市での来賓挨拶の情報は、4月に首長選が行われる自治体(みやこ町・嘉麻市・朝倉市・須恵町・宗像市)まで広がっており、ある現職の後援会幹部からは「参院選のPRに来るなら推薦は不要」という声が出始めている。
1つは自民、2議席を巡る熾烈な争い
立憲民主党の泉健太代表は28日、「夏の参院選で女性候補を可能な限り5割を目指す」と述べたが、福岡選挙区では 代表選で自身の推薦人となっていた古賀之士氏を公認してしまい、後悔しているのではなかろうか。
FXで1億円稼いだ実績もあり、勝負強さに定評がある古賀氏、代表選でも当たりを引いて、党内四面楚歌の中でも 見事公認を引き寄せたところはさすがだ。
だが、既報のように党内や支援組織からの反発が大きく、6年前のように頭一つ抜け出すことは難しく、混戦に拍車がかかりそうだ。
現時点では、自民党が1議席取るのは確実と思われるが、あとの 2議席を 公明、立憲、国民、維新、そして共産で 激しく奪い合うことになるだろう。
空気読めない現職議員
参議院福岡選挙区は6年前に定数が2から3に増加、以後2回の選挙で 自民、公明、民進(2回目は立憲)の3党が議席を分け合ってきた。
今年7月に行われる参議院選挙は、自民党が現職の大家敏志氏の公認を早々と決定したが、公明党は現職の高瀬ひろみ氏が不出馬となり、代わりに全国比例の現職、秋野公造氏を公認することとした。
問題は立憲民主党だ。
立憲の現職は、国会議員になって FXで1億円超を稼ぎ出し 全国に名を轟かせた 古賀之士氏、余程 居心地がいいのか、県連に公認を申し出ているという。
FX1億円議員はどう考えても 立憲の党風に合わないことから、県連も扱いに困っている様だ。
連合福岡が立憲と国民で候補者調整を要望しており、あと1ヵ月ほどでその処遇が決まると思われるが、古賀氏が手を下ろすのがベストという声が漏れ聞こえてくる。
自民党にも言えるが、空気を読めない現職議員ほど厄介なものはない。
国会から ズームアウト !
立憲民主党の新代表が 泉健太氏に決まり、新たな船出となった。
立憲の出発点は 希望の党からの排除組ということで、左に斜行したのは仕方がなかったが、過去に国民が期待した民主党は中道改革政党だ。
合流組から代表が決まったことで、今後も紆余曲折あるかもしれないが、代表選が進路修正のいいきっかけになり、日本のためになることを期待したい。
ところで、福岡県連ではこの後、来年7月の参院選の公認候補を決める作業が待っているが、順当に行けば現職の古賀之士氏、しかし 党内外から反対する声が多い。
昨年9月に 旧立憲と旧国民民主党が合流する前は、県内では選挙協力が暗黙の了解だったが、令和元年の参院選の際、古賀氏が知人で弁護士の春田久美子氏をわざわざ引っ張り出し議席を争うことになり、旧立憲組からの評判が良くない。
一方で 旧国民の関係者との折り合いも悪く、今年7月に行われた参院候補を決める会合においては、城井氏や稲富氏らも古賀氏の公認決定に難色を示し、衆院選終了まで公認決定を延期するとしていた。
選挙期間中は 古賀氏が衆院選合同選対本部長を務めるも、どの陣営からもお呼びがかからず、呼ばれてもいないのに顔を出して自分の名刺を配ることにかまけていたという。
しかし、5区と10区で 勝利したことで、図らずも古賀氏を勢いづかせている様だ。
そこで 改めて、 FXで1億円稼いだ件を持ち出すが、「福岡を代表する国会議員としては相応しくない」と声を大にして言いたい。
古賀氏は議員になってからFXを始めたそうだが、所得報告書によると、平成29年度2060万円、同30年2109万円、令和元年度1233万円、そして令和2年度に9870万円、4年間で1億5272万円もの利益をFXで得たという。
FXが悪いという訳ではない。
国会議員としての仕事をこなしながら、 余暇の時間に FXにズームインして利益を得ていたのだろう。
しかし、有権者は 政治家は寝る間も惜しんで国民のために動き回ってくれると信じ 1票を投じている。
1期目の選挙チラシは「国会にズームイン!」がキャッチフレーズ、政策の柱に5つのチャレンジを掲げている。
その一つに、
「人への投資で格差を縮小」
とあるが、もはやブラックジョークだ。
労働者や弱者の代弁者たる野党らしからぬ、コロナ禍で生活苦の国民に寄り添えない議員は、とっとと国会からズームアウトさせるべきだ。
仮に 県連が古賀氏を公認するなら、代表選のプラス効果が すぐに吹っ飛んでしまうことは確実だ。