全国の空家846万戸・佐伯市

若者は仕事を求めて都会へ流出し、高齢化が過疎化に拍車をかけ、居住者が無くなれば空き家となり、その数は全国で846万戸になると、地元西日本新聞が報じていた。

そんな状況の4月に大分県佐伯市を訪れると、以前に何度か訪れた時に比べ、市の規模が大きくなっているのに驚き、調べてみると1市5町3村が、平成に大合併を行ない面積は、九州内では最大と聞いて驚く。

市とは名ばかりで各地に集落が点在するも、最盛時に比べると住民が住んでいる家屋は半分以下と言われ、最近では空き巣が増え、下見の為に訪れる他県ナンバーの車に、地元の人は警戒の目で見ているから怖い。

佐伯市は市を挙げて海上自衛隊の基地や、刑務所の誘致を熱心に勧めていた情報も聞くが、未だに実現されておらず、高速道路も開通しており、リアス式海岸線に恵まれているので、市独自の身の丈にあった開発が望まれる。



続きを読む

護衛艦「いずも」~体験乗艦

海上自衛隊の護衛艦「いずも」が博多港に寄港し、見学する機会に恵まれたので、月末ではあったが仕事をやりくりして、箱崎ふ頭に出かけた。
「いずも」は昨年3月に就役した最新鋭、最大の護衛艦で、ヘリコプターが5機同時に離着陸できる性能を持ち、建造費は約1300億円との説明で、同型艦の「かが」も来年就役の予定。
今回の体験乗艦は、4月発生した熊本地震の被災者支援のため、北海道から自衛隊員160名と車両40台を運んできた実績と、防災関係者へのPRを兼ねて行なわれたようだ。
艦内には高度な医療設備も整っている模様で、災害時には病院船に早替わりし、運び込まれた負傷者などを軽症者から重傷者まで選別治療できるシステムも説明された。
ところで写真撮影は自由だったが、見学時間が40分と短かったこともあり、見学できたのはヘリコプターの格納庫と前方の機体昇降用エレベーター、そして甲板右舷前方にある近接防御兵器のファランクスと、煙突が一体化された艦橋アイランドを外から説明してもらっただけで、そのほかの艦内見学はなく、少々物足りなかった点は否めない。


帰りには封筒に入った隊員募集の小冊子類を渡されたが、募集対象となるような若者は見当たらず、大半の見学者は定年退職者らしき人たちがほとんどで、軍艦好きの高齢者の孫あたりに期待しつつ、配ったのだろうか。
参議院選挙の真っ最中だから遠慮したのかもしれないが、最新鋭、最大級の護衛艦を乗艦体験会に使うのだから、もうちょっと存在をアピールして、イメージアップに繋がる企画が出来なかっただろうかと、残念でならなかった。  

続きを読む