大幅減益、西部ガスグループの今後

西部ガスホールディングス㈱の 2022年3月期の決算が発表された。

グループの連結売上は2152億7300万円で前年比 12.1%増だったが、営業利益が4億5100万円と前年比90.7%の大幅減益となった。
セグメント別に見ると、本業のガス事情で53億3100万円の損失が出ている。
現在、マレーシアからLNGのほぼ全量を調達しているが、昨秋ガス田でトラブルが発生、スポット市場で調達を余儀なくされたことが赤字の直接的な原因という。

2023年3月期は、トラブルが改善するため 増収増益を見込むとしているが、ロシアのウクライナ侵攻の影響が懸念される。
ロシアの企業と合弁会社設立で合意しているアジア向けLNG販売事業も、エネルギー大手のBPやシェルがロシア撤退を表明する中で、先行き不透明の状況に陥っている。

政府はサハリン2の事業を継続する方針を示し、エネルギー事業でロシアとの関係を続けていくとしているが、外交関係が悪化の一途を辿っており 関係者の不安な日が続いている。


西部ガスホールディングス 決算短信より