大宰府政庁跡から太宰府天満宮の方向へ500m程行くと現れる「観世音寺(かんぜおんじ」。
無料駐車場に車を乗り入れると、ちょうど観光を終えた中国の方と思しき大勢の観光客の一段が大型バスに乗り込んでいるところだった。「もしかして観光客でごった返しているのでは?」と訝ったが、境内に足を踏み入れると意外に閑散としており胸をなでおろす。やはり伝統建築は落ち着いて拝観したいものだ。
まだ5月後半だというのに、この日は気温30度を超える夏日。次第に流れ出す汗をふきつつ散策開始。
ひとまず講堂前の案内板に目を通し、寺のゆかりをサマライズすると次のような内容であった。
『国史「続日本記」にも登場する九州を代表する古寺であり、隆盛期には大宰府の庇護のもと九州中の寺院の中心であった。平安時代以降、徐々に衰退し現在の規模となったが、隆盛を極めた往時の姿が絵図で残されている。』ナルホド、案内板中央にあるその絵図を見ると築地塀で囲まれた広大な敷地に五重塔や回廊をめぐらせた、まさに「府の大寺」と呼ぶに相応しい伽藍(がらん)である。
【古民家探訪シリーズ~エスアールエスタッケイ代表 住吉 英智】
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