近すぎて発展しない町~粕屋~続編 [2016年11月4日01:45更新]

粕屋町が独自で取材したところによると、東京では粕屋町の名前が転勤族の間では翌知られているようだが、これは博多駅から近いということが大きく影響していることを裏付けている。

ところで、昨年10月1日現在での粕屋町の人口は4万5371人だったが、10年後、つまり平成37年の人口は5万2000人を想定、新たに粕屋町内に転入してくる人たちを受け入れるための住宅用地として、JR香椎線の酒殿駅前の区画整理事業を計画している。
地権者60数名からなる「酒殿駅南土地区画整備組合設立準備会」を立ち上げ、平成29年度内に組合を発足、同35年までの完成を目指しているのだ。

この酒殿駅南区画整理事業は面積11ヘクタールで、250世帯、1000人が住む住宅地が生まれる予定で、目の前にはイオンモール福岡があり、注目を集めることは間違いないが、問題はこの地区に移り住む人の大半が粕屋町内からの移動になるのでは、と見られていることだ。
つまり新規の町民ではなさそうなのだ。

前回話を聞いた元粕屋町議の企業経営者によれば、粕屋町で生活し始めた若い夫婦は、子供が出来ると、福岡市に引っ越してしまうと嘆いていたが、酒殿駅南区画整理事業でもっとも重要なことは、どうすれば福岡市からの流入者を増やすことが出来るかと考え、それを整理事業の中で具体化させていくことだ。

酒殿駅前は田圃が広がっている。
道路を広く取られ、良く区画整理された街並みに、100人の人々が生活するようになれば、筑前三大池の1つ、駕与丁公園があり、イオンモール福岡がすぐ近くにあり、また保育園が充実している粕屋町だけに、酒殿地区は生まれ変わるはず。