戦争を知らない世代にとってシベリアは、太田裕美の「さらばシベリア鉄道」であり、最近であれば地球温暖化で永久凍土が溶けて陥没、最大で深さ80メートル、長さ1キロメートルほどの巨大なクレーターが出来た映像だろう。
だが戦前の生まれ、なかでも先の大戦に従軍され、8月15日の敗戦時点で、中国東北部や樺太、千島地区におられ、戦争捕虜であるにもかかわらず、無理やり連れて行かれた約60万人の方々、幸い帰国することが出来た約54万人の方々にとって、シベリアとは、食料も満足に与えられず、極寒や酷暑の中で重労働を強いられた場所。
ドキュメンタリー映画「記憶の中のシベリア 祖父の想い出、ソウルからの手紙」は、シベリア抑留を経験された方々がほとんど亡くなられた中、シベリアでの実体験を大学生の孫が祖父から聞き取り、そして映像として記録したことは貴重で、戦後72年を経過した今では、より一層、価値ある作品となっている。
【久保田桂子監督】
作品:「記憶の中のシベリア 祖父の想い出、ソウルからの手紙」
日時:8月25日(金)~27日(日)
開場 10:00
上映 10:30、13:00、15:30、18:00
料金:一般 1200円(前売1000円)
大学・高校生 500円
シニア(60歳以上)1000円
会場:東田シネマ
北九州市八幡東区東田2-2-6
北九州環境ミュージアム内エコシアタードーム
TEL:093-663-6751
JR鹿児島線、スペースワールド駅 徒歩10分
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