(有)供友建設・自己破産 [2012年3月7日10:33更新]

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福岡県筑紫野市の(有)共友建設が、福岡地裁に3月5日自己破産の申請を行った。



同社はスーパーゼネコン竹中工務店の名義人だった、(株)飯田組が平成11年11月倒産した後を引継ぎ、型枠工事を主力に営業を行っていた。

倒産会社の事業を継承しただけに、当初から資金繰りは厳しく苦しい運営であったが、若い経営意欲旺盛な代表は、アルミパネルなど新しい工法を積極的に取り入れ、年商も10億円内外で推移していたようである。

しかし売上に資金繰りがついて行かず、不透明な資金繰りの噂が付きまとい、昨年金融面でも親密であった、取引先の1社が破綻したことで、数千万円内外の不良債権が発生、一挙に資金繰りが悪化した。

スーパーゼネコンと言えども、過去の栄光は今や昔話に過ぎず、最近は激しい価格競争で安価な契約を結び、そのしわ寄せを下請けへの発注価格に転嫁しているため、同社も実質的に赤字経営を強いられていたと、関係者は振り返って語る。

竹中工務店からの受注工事でも、現場からの無理な単価要請や工事の変更などが、共友建設の破綻を早くしたとの噂も聞かれ、今後竹中工務店の型枠工事を何処が請け負うのか、業界は新しい型枠工事会社に対して注目している。

建設業界では、竹中工務店に関する情報が、乱れ飛び交い始めたから恐ろしい。