愉快な話 [2012年4月17日09:28更新]

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老人による新党結成構想で、亀井静香氏が一人で花火を打ち上げ、見事に失敗したようだ。

橋下大阪市長が打ち上げた大阪維新の会とは別に、国民新党の代表だった亀井静香氏が自分で作った国民新党から飛び出し、新たな新党結成に動いていた。

しかし70歳を超えた老人3人が集まって、今更と言う気がしないでもなかったが、同年代だけに注目していたところ、パートナーの石原慎太郎東京都知事から、歯に衣を着せない「白紙」の言葉が飛び出し、亀井氏が勝手に描いていた夢はもろくも崩れた。

亀井氏が最初テレビに出たときから、漫画家が興味を持ちそうな顔と思っていたが、警察官僚出身だけに旧組織をバックに横柄な態度に磨きがかかり、何が魅力で選挙民は投票したのだろうかとつくづく考えたものだ。

国民新党は小さな党だったが民主党に上手く食い込み、政権与党の中で甘い汁を同党の議員に吸わせたことが、裏切られた大きな原因のようである。

海千山千の亀井静香氏を追い出した手腕は大きく評価されても、裏切った者は必ず裏切られるのが常と言われており、残った6人は戦々恐々の気持ちで、睡眠不足になる可能性が高い。

蛇の生殺しは恨みを買うだけで、今から始まる政界再編成で、寝首を掻かれる事も十分に考えられ、生き残ることの大切さを身をもって体験すれば一人前になる。

久し振りに面白い芝居を見た気分で、6人の行く末を当分注目したいものである。