大阪万博と暴力団抗争

4月13日、大阪・夢洲を会場として大阪・関西万博が開幕、10月13日までの184日間、世界中から多くの観光客を含め2820万人の来場者を見込む。

国を挙げての一大イベント、海外メディアも多数訪日している中で、暴力団の抗争などがあれば格好のニュースになるのは目に見えており、3月頃から水面下では様々な動きがあった。

今や完全優位に立つ六代目山口組は、今年8月に司忍組長体制発足から20年目を迎え、神戸山口組との分裂抗争に入っては10年目の節目となる。

司忍組長は満83歳になっており、六代目体制の一区切り、世代交代も考えられる時期、その状況の中で分裂抗争終結を果たせば任侠の世界で、もう一つ名を残せる大功績になる。

最近は沈静化しているものの、万博開催中での抗争再発は警察庁としても大変遺憾、そこで抗争終結に向けた動きに協力こそしていないが、相応の後押しがあった節も伺える。

力の差はあるものの、そこは任侠の世界だけに互いのメンツを重んじ、仲裁役には稲川会の内堀和也会長が立ち、更に全国の主要任侠団体が署名し連判状を作成、4月7日に六代目山口組幹部が兵庫県警本部を訪問し、抗争終結を伝え宣誓書も提出、抗争は事実上終結したものと思われる。

しかし一方で、神戸山口組は井上邦雄組長の引退と組の解散が条件、受け入れれば生命・財産は保証する内容だった模様だが、井上組長は内堀会長との面会を拒否しており、今回は圧倒的な力の差と警察の後押しもあって、六代目山口組の一方的な宣誓書となった模様。

絶対的な勢力を保持する六代目山口組、連判状に名を連ねた全国の暴力団、万博終了後には七代目を中心とした新たな暴力団勢力図が生まれる可能性もあると関係者は語っている。



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暴力団の抗争~中州と・・・

博多、鹿児島間の九州新幹線全線開通で、福岡の一極集中に拍車がかかり、福岡市の人口は増加の一途で、また博多港には連日クルーズ船が入港し、福岡市は人口155万人と発表しているが、住民票を実家においている学生や若い女性が、さらに数万人プラスされて居住しているのは、間違いない事実だ。
ところで九州の地方都市の歓楽街は、何処も閑古鳥が鳴いて昔の面影は無く、各地の暴力団も福岡に進出してくるのは当然で、それぞれの組が都心部に出先の事務所を構えている。
西日本一の歓楽街である中洲は、昔から山口組傘下の伊豆組が縄張りにしていたが、店の数も多く、進出してきた組も相応のシノギが可能で、大きなトラブルも無く、一方では福岡県警の取り締まりも厳しかったため、中州全体としては静かだった。
ところが山口組と神戸山口組の分裂騒ぎが発生、1ヶ月前に店の客引きと筑後地区の暴力団が事件を起こしたことから、中洲に福岡県警もかなりの人数を投入、警戒を強めているものの、組員もたむろし不穏な空気が漂っている。
最近の暴力団はかつてのような博打のテラ銭や、飲み屋のみか締め料などの徴収から、覚醒剤の売買に移っており、株式売買やFX利用の金融業などに多様化している。
それだけに福岡6区補欠選挙で、保守系候補は双方ともに豊富な資金を誇っていることから、義理と人情は遠い過去の語り草になった、今の暴力団がこれを見逃すはずは無く、裏で動いているとの噂も聞く。


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