最近は著名人が亡くなられても、会葬者が1000人を越える葬儀は珍しく、まず近親者だけで密葬を行い、後日ホテルなどでお別れ会や、偲ぶ会を行なうことが多くなったように思う。
毎年春に行なわれていた、中国南京市での桜の会に参加することを楽しみにしていた、博多区選出の元県議会議員、新宮松比古氏が亡くなられて四十九日の法要も済み、喪主の夫人から薄墨の会葬御礼の封書が届いた。
文中には、「従五位旭日中綬章」の叙勲の報告と、母校の福中、福高同窓会会長を務めておられたこともあり、1500名余の参列者への香典返しに代えて、同校の創立百周年事業に寄付されたとあり、時の流れの速さと故人の意思が感じられた。
昨日まで、ポストにしがみつく舛添都知事の醜態を見せ付けられていただけに、今回の封書が一服の清涼剤になったのは言うまでもない。
生きている政治家は家族旅行を税金で支払い知事を追われ、亡くなった政治家は香典返しを母校記念事業に寄付された。
博多を愛し祇園山笠を愛した故・新宮松比古氏、これからも多くの市民に語り継がれることだろう。
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故・新宮松比古氏
新宮家の葬儀
今年で73歳になるが、なぜだか出席する葬儀が多くなったように感じる。
これまで裏方として葬儀にかかわった経験は、普通の人たちよりも多いと自負しているが、先日亡くなられた故・新宮松比古元県議会議員の葬儀は実に立派だったと、多くの参列者が話題にして故人を偲んでいる。
ガンを患い入退院を繰り返していただけに、家族はある程度の覚悟があったと思うが、亡くなられて短時間のうちに、通夜、葬儀の日程が関係者に連絡され、実に見事だった。
故人の実子である長男は、あれほど博多区に堅固な選挙地盤がありながら、後継者とはならず、自ら起業して経済人となり、立派に活躍していると聞く。
葬儀で古い友人が読まれた弔辞も立派で、参列者の涙を誘った。
会場となった中央区の斎場は、これまで地元政財界人の葬儀が、数え切れないほど行われてきたはずだが、これほど多くの参列者が焼香に訪れたのは、初めてではないだろうかとも言われている。
故人は40以上の公職に就いていたようだが、中でも祇園山笠関係者への連絡は、実に感心するほどスムーズに行われた模様で、今年も追い山を櫛田の空から見守っておられることだろう。
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