平昌オリンピックと現代アート



オリンピックはスポーツの祭典であるが、選手やコーチはもちろん、世界中から多くの観戦客も訪れる為、競技以外でもたくさんのイベントなども催されている。
平昌オリンピックの開幕を控え、多くの日本人選手やコーチらが韓国入りする中、現代アート作家である篠原洋之氏(福岡県うきは市在住)は、2月7日に韓国から帰国した。
篠原氏は今回、韓国側から招へいされ平昌オリンピック会場近くの海岸に、現代アート作品を展示するため、韓国、台湾らの作家と、12日間の共同生活をしながら素晴らしい作品を完成させたようだ。
日本でも大寒波が押し寄せ気温も低かったが、平昌においてはマイナス20℃になるなどかなり寒かったようで、作品作りも極寒の中での作業、更には宿泊先に風呂が無くシャワーだけの生活で、こちらも大変だったらしい。
オリンピックが終れば、現代アートイベントも幕を閉じるが、最後は作品に火を付け、ロケット花火などが飛び散り、大きな鉄の彫刻物が残る仕掛けになっているようだ。
地元在住の現代アート作家、篠原洋之氏の活躍に今後も注目したい。



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殿敷侃~逆流の生まれるところ~広島市現代美術館

昭和17年に広島で生まれた、現代アート作家の殿敷侃氏(とのしき ただし)は、患っていたガンで平成4年、50歳の若さで亡くなった。

こうした中でつい先日、広島市現代美術館から、殿敷侃氏の没後25年を振り返り、「逆流の生まれるところ」をテーマに、3月18日(土)から展覧会を開催するとの招待状が届き、平成2年3月に殿敷侃氏の念願の作品写真集「逆流する現実」の出版に携わった関係者の一人として、月日の経つ早さに驚いている。

今年で74歳を迎えるが、民間の調査期間に勤めていた関係で、数多くの本の出版にかかわってきたが、この「逆流の現実」ほど制作に悩み落ち込んだのは後にも先にも無い。

殿敷侃氏は被爆者でもあり、健康には人一倍気を使っていたが、念願の作品集である「逆流する現実」が完成すると、ヨーロッパを訪問する前に、本を持って我が家に寄り、おいしい酒を酌み交わしたことが昨日のように思い出される。

改めて、作品を見つめてみたい。

【殿敷侃 逆流の生まれるところ】
日時:2017年3月18日(土)~5月21日(日)
10:00~17:00 入館は閉館の30分前まで
休館:月曜日 ただし、3月20日(月・祝)は開館、3月21日(火)は休館
主催:広島市現代美術館
広島市南区比治山公園1-1
TEL:082-264-1121
後援:広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
料金:一般1030円、大学生720円、高校生・65歳以上510円


【関連イベント】
ワークショップ「シルクスクリーンを体験してみよう」
講師:斉藤伸三氏(スクリーン印刷、殿敷侃制作協力者)
日時:4月23日(日)13:30~17:00
定員:20名 参加無料
応募:ホームページをご覧ください