カテゴリーアーカイブ: 政界通

復興のシンボル 朝倉の三連水車が稼働

昨年の7月5日の集中豪雨で、流木や土砂で一帯が埋め尽くされた朝倉市菱野にある日本最古の(国史跡)三連水車が6月17日より今年も稼働し始めた。
水の供給を受ける水田(35ヘクタール)は、ほぼ全域が土砂に埋まったが、農家の方々やボランティアの手伝いなど懸命な復旧作業で、22.5ヘクタールが田植えできるまでに回復した。
同水車は、地域の「復興のシンボル」として、被災地の住民の心も潤す。
近くには「道の駅三連水車の里あさくら」もあり、朝倉の新鮮な野菜や果物などが安価で販売されており、休日には観光客が多数、訪れ、賑わいを増している。
三連水車の稼働は10月中旬頃まで行われ、8月10日~13日まで夜はライトアップもされ、お盆で帰省する人や朝倉を訪れる観光客の目を楽しませる。
完全復旧を同じ福岡県民として切に目願うと同時にボランティアはもちろん、同地域を再度訪問し、買い物などを楽しんで貢献したいと思う。

国会議員は「身を切る」覚悟で国政運営を!

6月8日の参院選挙制度協議会を開き、参院各派で議論した。
自民党案は、一票の格差是正と選挙区の合区(鳥取・島根両県、徳島・高知両県)に伴い議席を失った県の救済策として、選挙区と比例代表を会わせて参院定数を6議席増やす。
具体案として、選挙区では有権者が最も多い埼玉県選挙区の定数を2議席増やし(現行6を8に)比例代表の定数を4議席増とする。
比例代表の定数増の理由として、合区により出馬する選挙区を失った候補者を救うためとしている。比例代表制の一部を改正し、事前に定めた順位に従って当選者を決める拘束名簿式の「特定枠」を導入する。
この案に対し、与党公明党は容認する考え方を示したが、立憲民主党、国民民主党などは「党利党略だ」「定数増は国民の理解を得られるのか」「合区対象県の救済案には賛同できない」などの理由で反対した。
自民党は6月12日の党総務会で了承し、今国会に提出、法案成立を目指している。
国会議員の経費として、国の歳出予算額は年間800億円超と言われる。
国会議員の歳費と特別手当(一般に言うボーナス)・文書交通費・立法事務費・政党助成金等々と公設秘書(特別公務員としての政策・第1・第2の3人)も国の経費で賄われる。
選挙の都度、「国会議員は身を切る覚悟で取り組みます」と連発するが、国会議員1人当たりの国庫支出は年間1億円超とも言われている。
地方自治体でも、議員定数削減や議員報酬の引き下げなどで歳出削減に取り組んでいる中、国会議員だけが議員定数を増加する事は疑問が残る。
国庫の財源は改めて言うわけではないが、私達の税金である。



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2025年問題(団塊世代75歳 負担増)をどう乗り越えるか

団塊世代(1947年~51年生まれを含めて)は2200万人、日本の人口の4人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎える。
これまで国を支えてきた団塊の世代が給付を受ける側に回るため、医療・介護・福祉サービスへの需要が高まり、社会保障財政のバランスが崩れる、とも指摘されている。
この世代は、これまで日本経済の発展に寄与し、消費文化や都市化などを経験した戦後を象徴する世代。
団塊世代は、既に2015年に65歳以上の前期高齢者になっている。
今後、2025年に向け、急速に高齢化が進む。2025年には、75歳以上の人が2010年に11.1%だった人口割合が18.1%に上昇する。
高齢になれば疾病などのリスクが高まり、生涯医療費の推移から見ても、75歳~79歳でピークを迎え、70歳以降に生涯医療費の約半分がかかると推測されている。また、介護や認知症等のリスクが高まるのは間違いない。
少子高齢化に増々拍車がかかり、若年世代では支えることが困難になるのは至定で、国は福祉トータルプランの見直しが必要だ。



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朝倉地域の復興はいつになるか

先日、昨年7月5日の集中豪雨で甚大な被害を受けた朝倉市杷木松末地域を訪れた。
市の復興計画では、(1)すまいとコミュニティの再生(2)安全な地域づくり(3)産業・経済の復興、を柱にしており、地区別に今後の工程表を記している。
松末地区の場合、2018年度から生活基盤の本格復旧や安全性を高める整備をすること、19年度までに被災住宅の解体・撤去、18年度までに松末小学校の跡地活用を検討することなど29項目に亘り、スケジュールが予定されているようだ。
自宅が全壊したり流出したりした住民のための住宅は、松末地区から離れた杷木小学校跡地に54戸が建設される予定で、松末地区への建設計画は今のところない。
しかし、地元住民の思いは元の場所に住みたいとの事。
だが市都市計画課は、地元の思いには理解しつつ、「現時点では、松末地区には安全に建てられる場所がない」と対応に苦慮している。
1年近くが経過しているが現地を歩いてみて、改めて被害の甚大さを感じ、同じ福岡県民として一日でも早い復興を願うばかりである。



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定年退職後をどう生きるか?

6月9日封切りの映画「終わった人」。大河ドラマ「毛利元就」や連続テレビ小説「ひらり」等で数々のヒット作を手がけた内館牧子氏の同名小説を、舘ひろしと黒木瞳が主演を務め、「リング」の中田秀夫監督がメガホンを取り映画化したハートフルコメディ。

大手銀行の出世コースから子会社に出向し、そのまま定年を迎えた男性(舘ひろし)の物語。世間から「終わった人」と思われ、仕事一筋の人生を歩んできた男性は途方に暮れる。美容師の妻(黒木瞳)は、かつての輝きを失った夫と向き合えずにいた。

男性は「どんな仕事でもいいから働きたい」と再就職先を探すが、これといった特技もない定年後の男に、職など簡単に見つかるはずがなく、妻や娘から「恋でもしたら」とけしかけられるが、気になる女性がいても思い通りになるものでもない。続きのストーリーは映画館で。

勤め人であれば、遅かれ早かれ定年退職を迎える。そこで誰もが願うのは、「健康」「お金」「趣味」「ボランティア活動」など色々と考えられるが、やはり最後は健康で、心身ともに充実した生活だろう。レールから逸脱したら後は現実を素直に見つめ、「生命の躍動」をと願って生きていくしかないのだろうか?この映画を観て、やがてやってくる日本の2025年問題(超高齢化社会)に一石を投じている様に思える。国は与野党の対立より、超高齢化社会の対策に向けて具体策を加速させることを望む。

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「博多祇園山笠」のスケジュール

博多祇園山笠は、毎年7月1日から7月15日まで行われる。フィナーレとなる7月15日の「追い山」に向けて、連日数多くの神事が執り行われる。この行事は曜日は違えども、毎年変わらぬスケジュールで執り行われる。
◎7月1日~14日深夜・・・飾り山一般公開
博多祇園山笠は7月1日から博多部を中心に合計14の飾り山が公開され、絢爛豪華「静の山笠」飾り山の公開で博多祇園山笠は15日間の日程がスタートする。
◎7月1日~9日・・・・・・お汐井(しおい)取り
各流ごとに集合して、「お汐井(しおい)道」と呼ばれる小道をたどって一路箱崎浜を目指す。一部の山笠役員を除き、この日が初めて山舁(か)き姿になる。
◎7月10日・・・・・・・・流舁き(ながれかき)
博多祇園山笠は「静」から「動」へ。この日からいよいよ舁山(かきやま)が走ります。
◎7月11日(早朝)・・・・・朝山
流舁(ながれかき)からわずか12時間後、陽がまだ昇らぬ早朝5時より、博多の街を「おっしょい」の声が響き渡る。
◎7月11日(午後)・・・・・他流舁き
さらに朝山から10時間後、自分の流域外に出て他の流域に舁きいれる。唯一1日に2度舁く日なので舁き手は大変ハード。
◎7月12日・・・・・・・・追い山ならし
「追い山」に向けた予行演習。しかし予行演習と侮るなかれ。時間と距離が本番コースより若干短い以外は本番同様。山の男達は他の流より1秒でも早く駆け抜けようと本気で山笠を舁つぐ。
◎7月13日・・・・・・・・集団山見せ
舁き山が博多部を超えて福岡中心部に渡る唯一の日が13日「集団山見せ」で、その名の通り、7つの流すべての舁山が一堂に介し、福岡市役所前の桟敷席を目指す。
◎7月15日(早朝)・・・・追い山
博多祇園山笠のクライマックス「追い山」は午前4時59分、一番山笠が櫛田入り奉納を皮切りに、合計8つの山笠(上川端通の飾り山を含め)が次々と櫛田入りを行い、まだ薄暗い博多の街をゴール(須崎町問屋街)を目指して駆け出して行く。



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伝統の「博多祇園山笠」がスタート

福岡・博多の街に7月1日から、770余年の伝統の祭り「博多祇園山笠」が始まる。
7月15日の「追い(おい)山」まで、博多の街が「山笠」一色に染まる。
博多山笠の起源は通説あるが、博多山笠振興会によると鎌倉時代の仁治2年(1241年)博多で疫病が流行した際に承天寺の開祖・聖一師(円爾)が町民の担いだ「施餓鬼(せがき)棚」に乗って、祈祷水を撒きながら町を清めて回り、疫病撤退を祈願したことを発祥とする説が有力とされている。
また、博多祇園山笠には「流(ながれ)」というものがあり、豊臣秀吉による天正15年(1587年)の「太閤町割り」が起源と言われる。
秀吉が町割りをするきっかけとなったのは、当時、中国や朝鮮といった大陸貿易の基地として大いに栄えていた博多の支配権をめぐって、様々な諸大名達が博多の町を戦場として戦った結果、博多の町が焼け野原となった。
中でも天正4年(1576年)、島津義久が博多を撤退する際に町に火を放って全市を焼き払い、薩摩に逃走。
これを追いかけた秀吉が島津を降参させて博多に戻り、博多の復興に乗り出し、その手始めが区画整理としての町割りであった。この町割りは東は御笠川、西は博多川を境に、市街を十町(約1キロ)四方と定め、幹線道路を東西に3本、南北に4本走らせ、その一区画を「流(ながれ)」と呼んだ。
この「流」が博多祇園山笠のグル-プ単位の発祥となり、現在は、千代流・恵比寿流・土居流・大黒流・東流・中洲流・西流の七流となる。
また、観光客や見物客用にJR博多駅地区から天神地区まで福岡市内に14の「飾り山」が建てられ、町を歩く人の目を楽しませている。
博多の街は山笠一色に染まり、山笠の舁(か)き手の男衆(おとこしゅう)達は熱く燃える。



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気象庁が梅雨入りで集中豪雨に注意呼びかけ

6月に入り、九州南部から梅雨入りし、梅雨のない北海道を除き日本列島は梅雨前線が北上して、日本列島全体に雨雲が広がり始めている。
昨年7月5日には、福岡県朝倉市と大分県日田市に甚大な集中豪雨被害が発生したのは、記憶に新しい。
福岡県で36人(朝倉市33人、東峰村3人)大分県日田市で3人の計39人の死亡が確認され、今なおまだ福岡県朝倉市で2人が行方不明となっている。
被害が甚大で復旧工事も多く残っている中、今年も梅雨の時期に入り、被害地域の住民は集中豪雨の危険に悩まされている。
気象庁は梅雨入りで集中豪雨の被害に注意を呼びかけており、市民も天気予報を小まめにチェックし、家族での避難先や防災グッズの点検など、今一度の備えを行うべきだろう。



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公明党は今こそ立党の精神を発揮する時では!!

今の国会の状況を見るとき、財務省は森友・加計学園問題で、文書改ざん問題に最終的な結論を出し、佐川前理財局長以下20名の処分で、この問題の幕引きを図ろうとしている。
麻生副総理兼財務相に至っては、閣僚手当1年分の170万円を国庫に返納することで、副総理兼財務相の座に居座ろうとして、辞任しないとの事。
野党は麻生副総理兼財務相辞職勧告・内閣総辞職の要求を目論む。
公明党は1999年10月第2次小渕政権で自民党との連立を組んで約20年が経過している。
公明党の与党内での役割は「与党内野党」として、自民党の暴走にブレーキをかけることではないか。
公明党の立党精神は「大衆(国民)とともに・・・・」で、言い換えれば、国民目線で政治を行うことだろう。
今こそ立党精神という原点に返り、自民党(安倍内閣)の暴走に真正面から取り組み、国民直視の政治実現に向け、最大に努力をし、汗をかく時期にきている様な気がしてならない。



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県議補選・嘉麻市選挙区 新人3氏が立候補予定

吉原太郎県議(83)の死去に伴い3月2日告示、11日に投開票される県議補選・嘉麻市選挙区(定数、改選数ともに1)に立候補予定の説明会が2月13日、嘉麻市役所であった。

2015年にも出馬した不動産会社社長井上誠二氏(59)、故吉原太郎氏の妻の甥で薬剤師の江頭祥一氏(36)、麻生太郎副総理の前秘書の小田忍氏(42)の3氏が出馬予定。
3氏とも、既に自民党県連に公認申請をしている。

2017年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は3万3,593人(男性1万538人、女性1万8,206人)嘉麻市選挙管理員会調査。

前回の選挙では投票率48.78%で現職吉原太郎氏(80)が8,636票、井上誠二氏(56)6,312票。前々回(2011年)で吉原太郎氏11,531票、井上誠二氏5,684票と言う結果であった。

今回、注目されるのは、麻生事務所の猿渡所長が、公明党藤総支部長を通じて初めて創価学会筑豊文化会館を訪問し、支持依頼をしている点である。
他の2人も、当然、同じ様に公明党藤総支部長を通じて創価学会筑豊文化会館を訪問し、支持依頼をしている。

公明党は自主投票を決め、公明票5,000~5,500票の行方で当選が決まる。3陣営は公明票の獲得を目指し、ありとあらゆる手段を講じている。



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