定年退職後をどう生きるか? [2018年6月13日09:50更新]

6月9日封切りの映画「終わった人」。大河ドラマ「毛利元就」や連続テレビ小説「ひらり」等で数々のヒット作を手がけた内館牧子氏の同名小説を、舘ひろしと黒木瞳が主演を務め、「リング」の中田秀夫監督がメガホンを取り映画化したハートフルコメディ。

大手銀行の出世コースから子会社に出向し、そのまま定年を迎えた男性(舘ひろし)の物語。世間から「終わった人」と思われ、仕事一筋の人生を歩んできた男性は途方に暮れる。美容師の妻(黒木瞳)は、かつての輝きを失った夫と向き合えずにいた。

男性は「どんな仕事でもいいから働きたい」と再就職先を探すが、これといった特技もない定年後の男に、職など簡単に見つかるはずがなく、妻や娘から「恋でもしたら」とけしかけられるが、気になる女性がいても思い通りになるものでもない。続きのストーリーは映画館で。

勤め人であれば、遅かれ早かれ定年退職を迎える。そこで誰もが願うのは、「健康」「お金」「趣味」「ボランティア活動」など色々と考えられるが、やはり最後は健康で、心身ともに充実した生活だろう。レールから逸脱したら後は現実を素直に見つめ、「生命の躍動」をと願って生きていくしかないのだろうか?この映画を観て、やがてやってくる日本の2025年問題(超高齢化社会)に一石を投じている様に思える。国は与野党の対立より、超高齢化社会の対策に向けて具体策を加速させることを望む。