ギニアビサウからの手紙 第7回 【下】 [2008年8月4日08:45更新]

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保護者会では、発言を求める手が次々と上がります。どんな話が出るのだろう・・そう考えるとドキドキします。でもほとんどの人がソナック小学校の存在を喜んでいるので、ほっとしました。

実際、卒業生の多くが通っているベテル中学校ではソナック出身者は優秀だ、との評価が定着しています。通常、中学入学のためには小学校での成績証明書が必要なのですが、ソナック生に関しては証明書を請求してきません。これはちょっと嬉しい話です。

  ソナック小学校で開かれた保護者会



今回学校をのぞいてみて、とても興味深かったのは、パウロ先生の英語の補習です。希望者を募り1人1000CFA(現地通貨、日本円で約250円)徴収していました。6月30日からの1週間です。一体何人集まるだろうと思っていたら、初日は10名くらい来ました。自ら希望して来る子たちですから熱心です。

英語の補習授業の様子

パウロ先生は誠実だし、進め方が上手です。それに授業が面白いのです! 子どもたちが先生のペースに乗って楽しく学んでいるのを今までも見てきました。2日目は前日の2倍くらい来ました。私も一番後ろに座って参加させてもらいました。

A君とB君がばったり会って挨拶や自己紹介をする、という会話の練習をするのです。子どもたちは2人ずつ前に出て上手にやっていました。簡単な会話なので私にもわかるし、いつの間にか子どもたちと声を合わせて "How are you?" "I’m fine." などと言っていました。 

パウロ先生と生徒ダニエル(2年生)のお母さんまでノートを片手に入って来て、一緒に学んでいました。最後に英語の歌をみんなで歌い、1時間はあっという間に終わりました。パウロ先生に教わるソナックの子どもたちは、英語が得意になるかもしれませんね。

 

日本では原油価格の高騰から様々な物品が値上がりしていますが、ギニアビサウでも物価はものすごく上がっています。私達がいる間はディーゼル燃料の入手が困難で、ガソリンスタンドはどこも長い列が出来ています。そのうちガソリンを買うことも難しくなってきて、車を30分ほど走らせたこともありました。

食料品も例外ではないのですが、ギニアンにとって一番困るのはお米の値段が上がったことです。WFP(国連世界食料計画)の調査によると、ギニアン1人あたりの米の消費量は1カ月で10kgほど。お米が買えないというのは死活問題です。庶民の食生活にはたんぱく質(肉、魚、卵など)が極度に不足していますが、お腹をまず一杯にするお米が買えないというのはとても困ることなのです。数カ月ぶりに会った戦争孤児ラザロ君(19才)も、やせて頬骨が目立つようになっていました。

その一方で、主力輸出品であるカシューナッツの値段も昨年より高くなっています。これはこれで喜ばしいことですが、物価高がギニアンの生活を圧迫しているのは間違いありません。

WHO(世界保健機関)の職員が各家庭を回ってビタミン剤を配布していました。生後6カ月から4歳までの子どもを対象に、その場で口を開けさせて飲ませるのです。

この国では5歳以下の子どもにおける栄養失調の割合が23.5%(WFP調べ)といいます。WHOの試みが、彼らの生活にとって少しでも助けになればいいのですが―。

<第8回へ続く>

★ギニアビサウとは?