推薦227団体でも 藤田市長敗れる [2023年1月23日07:00更新]

現職と新人2人による争いとなった筑紫野市長選挙は、無所属の元県議、平井一三氏(68)が 自民・公明・国民推薦の現職、藤田陽三氏(80)、元市議の浜武振一氏(57)を大差で破り初当選を果たした。




ー 開票結果 -
平井一三氏  17,908
浜武振一氏    4,153
藤田陽三氏  10,717

12年ぶりの選挙戦となった市長選は、市議会議員21人中15人が現職を支持、推薦団体227と平井氏を圧倒しており 形の上では藤田氏が優勢に見えていた。



しかし、これだけの形を作っておきながら 7000票の差をつけられたのは、市役所内部の反発が強かったことに加え、集まった支持者が真面目に応援しなかったということだろう。
市議らはこれまでの関係から 支持せざるを得なかったが、高齢のワンマン市長に批判が多いことは理解しており、4月に自らの選挙を控えていることもあって 力が入らなかった様だ。
また、推薦団体も 頼まれて断れず推薦状を書いたものの、同様の理由で組織内に現職支持の伝達をためらったものと想像する。

さて、当選した平井氏におかれては、子育て支援策や人口減少対策をはじめ課題が山積しており、短期間で結果が出せるよう 政治経験を活かして市政に取り組んで頂きたい。
また、現職を表向き応援せざるを得なかった市議や団体におかれても、今後はノーサイドで新市長の取組みに協力して頂けるものと確信している。