(08年6月号掲載) 接客や配膳など仕事のルールを学ぶとともに、一般の人とふれあう中で刺激を受けたり、コミュニケーションの苦手意識を克服して就労への道筋をつけることができるからだ。 健康づくりセンターや消費生活センター、婦人会館、ホールなどが入っている福岡市の健康づくりセンター等複合施設「あいれふ」(中央区舞鶴)1階の喫茶レストラン「オアシス」もその1つ。社会福祉法人つばめ福祉会(本部・福岡市早良区原)が運営する第3作業所として06年4月にスタートしている。 つばめ福祉会は早良区に住む精神障がいのある人の親たちが作った家族会「さわら会」が母体。さわら会は初めに「つばめ工房 原作業所」、次に「つばめ工房 干隈作業所」を開設して働く場を拡大し、さらに幅広い活動を目指して05年12月に社会福祉法人つばめ福祉会を設立。障害者自立支援法の施行を契機に、より具体的に就労を目指す作業所として「オアシス」の運営に取り組んだという。 「オアシス」で働くのは、つばめ工房や他の作業所などから応募して採用された17人。この人たちをメンバーと呼び、1日おおむね5人程度が3時間ずつの時差勤務で、火曜から日曜まで週6日間の営業を支えている。 「オアシス」の売り物は水出しのダッチコーヒー。まろやかな味わいが人気だ。このほか、種々のドリンク類、デザートスパゲティ、日替わり弁当などのメニューがある。 新しく入った人は、接客や配膳の基本の研修を受けたあと、まず後片付けから仕事に入り、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などを皆と一緒に声を出すのに慣れたあと、注文取りなどに進む。 「精神障がいのある人はとかく人と接するのが苦手。それに日々の気持ちの変化もあるので長い目で見て、決して無理強いせずに自分のペースで進むことを大事にしています」と所長の村崎誠二さん。 開設から2年で4人が就労した。「残念ながらそのうち3人は体調不良などで中途退職しました。でも、残った1人は現在2年目で元気に働いています。まだ1人ですが、メンバーの心の支え、励みになっています」 実は所長の村崎さんは30年勤めた会社を早期退職して、この4月に就任したばかり。会社では人事畑が長く、うつ病など精神疾患にかかる社員も多く見てきた。その体験と、それまでとは違った地域社会に貢献できる仕事に就きたいという希望が実を結んだという。 「私が彼らに何かを与えるというより、こちらが日々学ぶことばかりです。早く彼らの後押しができるよう頑張りたいと思っています」 喫茶レストラン「オアシス」
このシリーズでもいくつか紹介しているが、障がいのある人が働く作業所の中で、喫茶店やカフェなどの形態が増えてきた。
電話&ファクス 092(713)3484
就労に向けた取り組み 喫茶レストラン「オアシス」 [2008年7月10日10:54更新]
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