~アルキニストゆうの道~ 第5回 英彦山と山岳信仰 [2018年2月9日06:00更新]

山頂に近くなってきて平地に「産霊神社(むすびじんじゃ)」が見えました。
御祭神は「高皇産霊神(たかみむすびのかみ)」。
「高皇産霊神」には6人の子どもがいました。
そのうちの1人の娘が、天照大神の息子「天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)」と結婚し「天火明命(あめのほあかり)」「饒速日命(にぎはやひのみこと)」「邇邇芸命(ににぎのみこと)」らを産みました。
そして英彦山の伝承には、「高皇産霊神」が義理の息子の「天忍穂耳命」に譲ったと伝えられています。

産霊神社を右手に石段を登ると、視界が開け空が広がります。
荒涼とした風景が広がるもどこか厳かな空気が感じられました。
そして英彦山神宮の上宮(上津宮)に到着します。
現在は「天忍穂耳命」を祀っています。

表参道には英彦山神宮の中心となる宮がありました。
山中には他にも末社や坊舎跡などが多く見られます。さらに九州北部には「大行事社」と呼ばれる48社の英彦山の末社群もあります。
日本の何百、何千の歴史が英彦山につまっています。