ギニアビサウからの手紙 第1回 【上】 [2008年2月1日17:08更新]

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ギニアビサウの夜明けは遅いのです。でも人々の1日は、まだ暗いうちから始まります。

朝の6時ごろ、センターの前の道を行く、ヒタヒタ、ヒタヒタ・・という足音が聞こえてきます。6時半になると、女たちがおしゃべりをしながら歩いていきます。薄い光の中を、その日売るものを頭に乗せて。

7時には、もうすっかりにぎやかです。子どもたち、豚、犬、ニワトリ、バイク、時には車も行き交います。



 

私たちの活動拠点である研修センターは、首都ビサウのルアンダ地区にあります。空港からは約10キロ、町の中心部からも車で10分くらいの、住宅街です。生活道路が交差した角にあるので、いろんな音が聞こえるんです。

道の向かい側に、朝食のパンを買いに行きます。

美味しいフランスパンは1本120CFAフラン(現地通貨、日本円で約30円)ほど。マーガリンを塗り、紅茶かミルクと一緒にいただきますが、お金がなくてパンと水だけということもあります。でも、朝食そのものを食べられない人が多いのだから、文句は言えません。

そうこうしているうちに、ソナック小学校の生徒が登校してきます。始業は8時だけれど、早い子は7時すぎには来て、マンゴーの木の下にあるバンコ(長椅子)に座って待っているのです。

私は、校門を開けて登校する子どもたちの様子を見ながら庭のゴミ拾いをするのですが、以前こんなことがありました。

一番乗りでやって来た2年生のドイマちゃんに「ボンディア(おはよう)!」と声を掛けると、恥ずかしそうに「ボンディア」と返ってきました。そして、一緒にごみ拾いをはじめたのです。あっ、いつの間にかユヌス君も手伝ってくれています。一緒にゴミ拾いをする子がどんどん増えて、20人くらいになりました。「すごい! きれいになったねー、ソナックの生徒の力は大きいね!」みんな、大きな目を私に向けて嬉しそうにうなずいていました。

14年前、ギニアビサウの地に初めて足を下した時のことを思い出すと、私たちは本当に何もわかってなかったなあ、と痛感します。今は、よくここまできたなあ―もちろん、まだまだ不十分だけど―と、率直に思います。

そもそも、どうしてアフリカに関わるようになったのか?よく聞かれるのですが、私は「それはあの『出会い』があったから」と、はっきりと答えることができます。

<【下】へ続く>     

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