被害者を訴えた逆切れ裁判 ② ■ ぶつけた側が修理費を請求 [2021年5月25日08:22更新]

九州産交バスの修理費用は112万4000円、そのうち 免責分10万円を九州産交バスが支払い、残り102万4000円を三井住友海上保険が負担している。
そして、平成30年6月、九州産交バスと三井住友海上は 連名で、美風交通を相手取って それぞれ10万円と102万4000円の支払いを求める裁判を起こした。

停車中の車に接触した側が、自車の修理費用 全額を請求する裁判というのは あまり聞いたことがない。
合計金額が わずか112万4000円、提訴したのが 九州のバス業界の雄、九州産交バスと 天下の三井住友海上保険だ。

九州産交バスの担当者は 全て保険会社に任せてあるということで、取材に応じなかった。
三井住友海上保険は本社広報を通じ、係争事案については主張は法廷にて行うべきであり、当社の主張は訴訟において明らかにした通りという回答があった。
三井住友が法定で訴えた主張は、
美風交通のバスの停車位置が悪かったということである。

停車中にぶつけられた上に 修理費用まで請求された美風交通だったが、当然過失はないものとして112万4000円は支払う意思はなく、反対に 平成31年2月、破損した美風バスの修理費用約190万円と修理中の営業補償を求めて反訴した。

ー 続 く ー