こども病院住民投票条例案を否決 福岡市議会 [2008年11月20日13:46更新]

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福岡市立こども病院(中央区)こども病院(中央区、写真)の人工島移転をめぐり、福岡市議会は19日の臨時議会で、移転の賛否を市民に直接問う住民投票条例案を否決した。採決の結果は条例制定に反対が50人、賛成が12人。

移転に反対する同病院の患者家族らの団体が9月、直接請求に必要な有権者の50分の1を上回る3万545人分の署名を提出。吉田宏市長は「条例制定は不必要」との意見付で議会に判断を委ねていた。



市の人工島移転案については患者家族や医師から批判が噴出。市は7月に説明会を実施したが、「なぜ人工島なのか納得できない」「市民の声を聞くというのが吉田市長の公約ではなかったのか」との意見が相次ぐなど、患者家族、医師らから批判・不満の声が相次いだ。 また今月10日には小児科医の団体が移転反対を決議するなど、医療界でも反対の声が強まっている。