障がい者の自立支援ショップ「一丁目の元気」オープン [2009年1月8日08:54更新]

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(08年12月号掲載)

一丁目の元気(北九州市・京町銀天街)北九州市で初めて、障がい者の自主商品の委託販売を行う常設ショップが11月30日、小倉北区の京町銀天街にオープンした。その名も「一丁目の元気」(写真)。紫川の常葉橋広場に面した分かりやすい場所にある。 

店内には、パンやクッキーなどの食品から、ビーズアクセサリー、草木染めの帽子などのファッション雑貨、カレンダー、食器などのインテリア雑貨、木工製品と盛りだくさんの商品が並んでいる。

いずれも「手作り」「無添加」「エコ」をテーマに小規模作業所などで障がい者が懸命に作った商品だ。 



飲食カウンターもあり、コーヒーや購入した食品を味わうこともできる。また、最新のユニバーサルトイレがあるので、障がいのある人も安心。授乳やおむつ替えができる「赤ちゃんの駅」としても利用できる。 

 

運営するのは北九州小規模作業所連絡協議会(略称・小規模連、岡崎務理事長)。名前のように地域で障がい者の生活を支える小規模作業所と当事者・家族が集まって2004年に設立したもので現在、32か所の小規模作業所・障害者福祉サービス事業所が加入している。これまで戸畑区の戸畑サティでの定期販売や各地のバザーなどでの共同販売を行ってきた。 

今回の常設ショップは、小規模連の活動を評価した北九州市障害福祉課が、札幌市の「元気ショップ」など先行例を参考に提案したもので、今年度「北九州市障害者自主商品常設店」補助事業として予算化された。このほか、京町銀天街の各商店が全面的に支援、同市内の企業もトイレや車両、冷蔵庫、イス、事務用品、車イスなどを寄贈して応援している。 

委託販売の参加は小規模連会員に限ってはいないが、「売れる」商品であることが必要条件で、商品の選定を行う。これによって作業所の商品のレベルアップもねらっている。

今後は毎月の販売イベントのほか、地域とのコラボレーションなどで話題作りを行い、ショップのPRと地域への情報発信を行う予定。また、ショップオリジナル商品を開発することで、各作業所に製作を依頼することも考えている。 

スタッフは店長と常勤職員1人、パート職員4人でこのうち2人は障がい者としている。 

営業は午前8時~午後8時。原則として年中無休。

《問い合わせ先》
電話093-383-6061
FAX093-383-6062