幅広く地域の障がい者を支える 「そよかぜのまち」 [2008年9月16日08:38更新]

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 (08年8月号掲載)

地域活動支援センターⅠ型「そよかぜのまち」地域の障がい者や親たちの幅広いニーズに応える新しい形のセンターが福岡市中央区に誕生した。この6月1日にオープンした地域活動支援センターⅠ型「そよかぜのまち」だ。

地域活動支援センターは、これまでこのシリーズで紹介した障がいのある人の働く場、作業所や就労型施設と少し違って、電話や面接、訪問によって障がいのある人や家族の相談に乗ったり、ピアノ教室やパソコン教室、水彩画や和歌の講座などを開いて、仲間同士のコミュニケーションを助けたりなど幅広いサポートを行う。



さらには、地域の文化祭やバザー、体育祭などへの参加を利用者に促したり、地域の人たちを対象にした行事を開催して積極的に交流を進めるのも重要な事業という。閉ざされた障がい者施設ではなく、地域に開かれた窓ということができるだろう。

こうしたセンターは、南区に「希望」、城南区に「リプル」、東区に「ピアひがし」があり、福岡市では4つめ。

 

「そよかぜのまち」は「アトリエのぞみ」や「カフェさくら」を運営する「社会福祉法人 風」が、同じく運営している。「『1人ではさみしい、誰かと話したい』『悩みを誰かに相談したい』、その一方、『自分の特技や趣味を生かしたい』などの思いを持つ人が地域にはいろいろいらっしゃると思います。そんな方が気軽に相談したり、立ち寄ったりすることのできる場所にしたいと思っています」というのはセンター長の藤みよ子さん。

センターに対するニーズの高さを表すのが、電話相談の件数。開設した6月には400件、7月には600件にものぼったという。

藤さんはアトリエのぞみやカフェさくらの指導員も務めてきたが、日常業務に追われて外部からの相談に十分対応できないのが悩みだった。「相談業務が事業の1つの柱となっているセンターは待ち望まれたものでした」と語る。

ピアスタッフが活躍しているのも特徴の1つ。ピアスタッフとは、障がいのある当事者であって、利用者と一緒に時間を過ごしたり、講座を運営したりするスタッフのこと。同じ障がいのある仲間として、利用者も心を開きやすい。「当初は2人採用の予定で募集したら、意欲のある人がたくさん応募してきて、結局4人を採用することにしました」と藤さん。

センターは3階建て。1階は事務室と相談室、2階は利用者が自由に過ごす大広間、3階は和室とリビング、キッチンがあり、一緒に料理を作って楽しむ夕食会も開かれている。

「センターは障がいのあるなしにかかわらず集える場。ぜひ気軽に立ち寄って」と藤さんは呼びかけている。

《問い合わせ先》
そよかぜのまち    
  福岡市中央区大宮2-5-30   
 電話  092(400)5281   
 FAX    092(400)5284   
 相談専用 092(400)5283