岸田首相より先に「ひとへの投資」を訴えていた古賀之士参院議員であるが、参院選後も話題作りにも余念がない。
なんと 8月中に 政策秘書1名と公設秘書2名、合計3名が 同時に退職したというのだ。
選挙中から ハラスメントの噂が飛び交っていたが、遂に秘書たちの我慢も限界に達した模様。
政策秘書は、古賀氏の前任だった 大久保勉元参院議員から引き継いだ金融政策通、古賀氏の国会質問は殆ど考えていたというからその代償は大きい。
公設秘書の一人は、他の秘書が辞めていっても献身的に支えてきた女性だったという。
もう一人の公設秘書は 親戚筋の女性、親戚まで同時に離れたとあっては目も当てられない。
国会議員が国費で雇える3人が同時に退職したというのは聞いたことがない。
古賀氏については、それまでも FXで1億円稼いだ話や 公設秘書が次々と辞めた話があり、弊社記事でも 警鐘を鳴らし続けてきた。
しかし、「当選できる知名度」を優先させた立憲民主党は公認を与え、連合福岡も推薦を表明、お陰で見事に当選し 6年間の収入が保障されている。
秘書3人同時退職のニュースは関係者に衝撃を与えている。
さすがに古賀氏が 労働者や社会的弱者の代弁をする政党の国会議員として相応しいか 疑問の声が上がっている様だが、お墨付きを与えてしまったのは彼ら自身、後の祭りである。
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秘書3人同時退職、そして誰もいなくなった
矛盾抱え、流れに身を任せ
4月23日、福岡市で 立憲民主党福岡県連総支部連合会の政治資金パーティーが開催された。
県下の現職国会議員・県議・市議全員が参加しているというのに、会場は満席にならず、会の雰囲気も重苦しく盛り上がりに欠け、来賓挨拶に対しても 拍手が少なかった。
参院選前とあって福岡選挙区の党公認、古賀之士氏が挨拶に立ったが、コロナ禍で顔見せできなかったことのお詫びから始まり、実に中身のない内容に終始した。
国会議員に当選してからFX取引きで1億5000万円を稼ぎ出した古賀氏を、労働者や庶民の代弁をする党の代表として送り出さなければならないこと、そして、党名が殆ど分からないポスターを作成するなど党への愛着がない候補者を応援しなければいけないことなど、参加者が矛盾を抱えながら 流れに身を任せているのが伝わってくる珍しい会だった。
政党名を隠したい候補者
参院選告示まであと2ヵ月半となり 各政党が新しい2連ポスターを貼り出す中、党名が殆ど分からない立憲民主党 古賀之士氏の2連のポスターが問題視されている。
6年前の顔写真を平気で使っている点も指摘されているが、それよりも 下の画像で比較して頂きたい。
古賀氏のポスターは 一見して党名が分からない。
よく目を凝らしてみると、小さく立憲民主党と書かれた文字を確認できる。
立憲県連は、昨夏の常任幹事会で現職の古賀氏の言動に問題があったことから公認申請を見送り、他の候補者擁立も視野に入れていたが、衆院選が終わり年末に古賀氏が頭を下げたことで、ようやく党本部に公認推薦を出した経緯がある。
苦労して党公認を手にしたはずだが その恩義はどこへやら。
更に3月末の支持率調査では、自民党大家敏志に次ぐ支持率を得て自信を持ったのか、「古賀の名前で戦う」と言わんばかりだ。
「党名を大切にしない人をなぜ応援しなければならないのですか」という声が党内から聞こえてきた。
よく見れば政党名は書かれているが…
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稲富修二氏が作成した古賀氏との2連ポスターにはしっかり政党名が書かれている
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仲間の集会に行かない候補者
4月9日、福岡市中央区の中央市民センターで 立憲民主党の衆院議員、稲富修二氏の国政報告会が行われた。
500席定員で立見が出るほどの盛況ぶりだったが、稲富氏本人は 直前にコロナ感染者との濃厚接触者になったということで、リモートでの参加となった。
檀上には、立憲民主党の 野田国義 参院議員、仁戸田元氣 県議会副議長(西区)ほか 県議・市議の姿があったが、なぜか 参議院議員選挙を目前に控えた 古賀之士氏がいなかった。
ちょうどその頃、中洲地区と天神地区を結ぶ春吉橋の新橋完成式が開催されていたが、古賀氏はそちらに出席、高島市長の隣でテープカットを行っていた。
稲富氏の人気で一定票が見込める福岡2区、コロナ禍でこれだけの支持者が集まる集会は 選挙の抱負を語る絶好の機会、支援の輪を直接呼びかけることができたはずだ。
それよりも古賀氏はテレビニュースに映ることを選択したと思われる。
しかし、集会に出席しないにしても、稲富氏のようにリモート参加や ビデオメッセージも可能だったが それも無かった。
集会の最後こそ 「参院選は古賀之士を宜しく」というアナウンスがあったが、このタイミングでの本人不参加はあまりにも不自然だ。
昨年の衆院選前は 稲富氏と古賀氏の2連ポスターが街中に貼られていたが、参加者からは、「FXの古賀氏との間に相当深い溝があるのでは」という声が聞こえてきた。
来賓挨拶は逆効果か
3月6日の宮若市長選告示日、5期目を目指す有吉哲信氏の出陣式が行われた。
壇上中央の椅子には古賀之士参院議員が座っていたが、有吉氏に推薦を出している立憲民主党の来賓とのことだった。
古賀氏の挨拶を聞いた市民の一人は、「中身のない挨拶、宮若のこと何も分かっとらんやろ」とばっさり、参院選前に顔を売りに来たことが見透かされた様だ。
結局、選挙は古賀氏が応援した有吉氏が敗れ、応援の効果が無かったことが証明された。
そう言えば、昨年3月の那珂川市議選(定数17)でも公認の新人候補の応援に入り、自身の動画チャンネルで 対談動画を公開していたが、19人中18位で落選した。
その後、都合が悪くなったのか対談動画はひっそりと削除している。
宮若市での来賓挨拶の情報は、4月に首長選が行われる自治体(みやこ町・嘉麻市・朝倉市・須恵町・宗像市)まで広がっており、ある現職の後援会幹部からは「参院選のPRに来るなら推薦は不要」という声が出始めている。
どうする?連合福岡
参院選に向け、立憲は現職の古賀之士氏の公認を決定し、国民民主は県議の大田京子氏の擁立で準備を進めている。
定数3、自民、公明が各1議席を確保することが想定される中、維新の政党支持率が伸びてきていることもあって共倒れの可能性もゼロではない。
当初 連合福岡は 「候補者を一本化すること。できない場合はどちらも推薦しない」と強気だったという。
だが結局、三者で折り合いがつかず、別々の候補者を擁立することで落ち着いた。
さて、連合福岡はどうする?
連合は参院選で人物本位・候補者本位という方針を出しており、女性候補というのもあって、大田氏への推薦は出した方が良いだろう。
一方で、FXで1億円稼ぐ古賀之士氏への推薦は 同方針に沿わないことは 誰でも分かる。
FX議員を本気で応援できるか?
立憲民主党福岡県連が、現職の古賀之士氏を参院選の公認候補として党本部に申請することを決めたことで、「もう立憲には投票しない」という声が数多く寄せられている。
これまでも繰り返してきたが、古賀氏は FXにおいて 1年で約1億円、1日換算で27万円を稼ぎ出す凄腕の投資家で、新自由主義の権化のような政治家だ。
しかも5年半で秘書が6人も辞めており、人を雇用するのが不得手という。
村上世彰氏や竹中平蔵氏らが支援する「日本維新の会」の公認なら理解できるが、非正規雇用者も含む 労働者が支持基盤である 立憲民主党とは対極にいる人物ということは子どもでも分かる。
県連内部では、昨夏より 古賀氏ではダメという考えで一致していたはずだが、問題を先送りしたことで身動きが取れなくなった格好だ。
年明け、連合福岡が「古賀氏を無所属で擁立し、国民民主党との統一候補とする」という 無理筋な提案をしてきたのだ。
そもそも立憲が 所属議員を無所属で出すなど考えられない。
しかも 当選後、古賀氏が居心地の悪い立憲より国民に入党することも想定される。
立憲としては提案を飲めるはずもない。
結局、立憲は古賀氏を単独で擁立するしか選択肢がなくなった。
仮に古賀氏を排除して新人を立てたとしても、古賀氏が国民から立候補する可能性もあるからだ。
誰もが認めたくない人物を擁立せざるを得ない立憲県連、常任幹事会の決定だが 地方議員や支援組織がFX議員を本気で応援できるはずがない。
オドロキの所得報告書を提出した古賀之士議員をザイFX!が直撃!?
国会から ズームアウト !
立憲民主党の新代表が 泉健太氏に決まり、新たな船出となった。
立憲の出発点は 希望の党からの排除組ということで、左に斜行したのは仕方がなかったが、過去に国民が期待した民主党は中道改革政党だ。
合流組から代表が決まったことで、今後も紆余曲折あるかもしれないが、代表選が進路修正のいいきっかけになり、日本のためになることを期待したい。
ところで、福岡県連ではこの後、来年7月の参院選の公認候補を決める作業が待っているが、順当に行けば現職の古賀之士氏、しかし 党内外から反対する声が多い。
昨年9月に 旧立憲と旧国民民主党が合流する前は、県内では選挙協力が暗黙の了解だったが、令和元年の参院選の際、古賀氏が知人で弁護士の春田久美子氏をわざわざ引っ張り出し議席を争うことになり、旧立憲組からの評判が良くない。
一方で 旧国民の関係者との折り合いも悪く、今年7月に行われた参院候補を決める会合においては、城井氏や稲富氏らも古賀氏の公認決定に難色を示し、衆院選終了まで公認決定を延期するとしていた。
選挙期間中は 古賀氏が衆院選合同選対本部長を務めるも、どの陣営からもお呼びがかからず、呼ばれてもいないのに顔を出して自分の名刺を配ることにかまけていたという。
しかし、5区と10区で 勝利したことで、図らずも古賀氏を勢いづかせている様だ。
そこで 改めて、 FXで1億円稼いだ件を持ち出すが、「福岡を代表する国会議員としては相応しくない」と声を大にして言いたい。
古賀氏は議員になってからFXを始めたそうだが、所得報告書によると、平成29年度2060万円、同30年2109万円、令和元年度1233万円、そして令和2年度に9870万円、4年間で1億5272万円もの利益をFXで得たという。
FXが悪いという訳ではない。
国会議員としての仕事をこなしながら、 余暇の時間に FXにズームインして利益を得ていたのだろう。
しかし、有権者は 政治家は寝る間も惜しんで国民のために動き回ってくれると信じ 1票を投じている。
1期目の選挙チラシは「国会にズームイン!」がキャッチフレーズ、政策の柱に5つのチャレンジを掲げている。
その一つに、
「人への投資で格差を縮小」
とあるが、もはやブラックジョークだ。
労働者や弱者の代弁者たる野党らしからぬ、コロナ禍で生活苦の国民に寄り添えない議員は、とっとと国会からズームアウトさせるべきだ。
仮に 県連が古賀氏を公認するなら、代表選のプラス効果が すぐに吹っ飛んでしまうことは確実だ。
選挙前に1億円稼いだ古賀之士議員
東京都議会選挙は、自公過半数獲得の予想を覆す結果に終わった。
野党共闘の効果は無視することができず、前回よりも激戦区が増えることは確実で、下り坂に歯止めが掛からずツキに見放された菅総理大臣では、自民党の顔として総選挙で戦えないという若手議員らの悲痛な叫びが聞こえてくる。
ところで、解散風に怯えることのない参議院の先生方、来年の選挙に向けて準備に余念がない。
福岡選挙区では、自民党県議団が早々と 現職の大家敏志議員を来年参院選挙の公認候補予定者とすることに決定した。
一方、立憲民主党の現職、古賀之士議員は FXで1年間のうちに1億円近く稼いでおり、選挙資金はたっぷりある様だ。
河井夫婦も1億5000万円の使い道に困ったくらいだから、じゅうぶんお釣りが来るだろう。