衆院選・福岡の結果

短期決戦となった衆院選が終わった。
戦前の予想通り、福岡1・3・4・6・7・8・11区は自民候補が無難に勝利したが、注目を集めた2・5・9・10の接戦区は深夜までもつれる結果となった。

2区は自民鬼木誠氏が立憲稲富修二氏の追撃を振り切り、稲富氏も前回に引き続き 比例復活枠に滑り込んだ。
5区は立憲新人の堤かなめ氏が勝利、原田義昭氏が 新人に公認を譲らなかったことが結果的に自民党にとって裏目に出た。
今回、他にも 地方の声を無視して公認候補が敗れた選挙区があり、党本部も 公認の決め方について見直す必要があるだろう。

9区は無所属の緒方林太郎氏が自民三原朝彦氏を破った。
民進党元職だが 連合の支援も受けず、共産候補もいる中での勝利は見事だった。
10区は野党共闘の立憲城井崇氏が接戦で自民重鎮の山本幸三氏をかわした。
北九州市の自民現職2人が敗れたことで、地元支持者からは中央へのパイプが絶たれたとして落胆の声が聞こえてきた。

九州比例ブロックでは、予想に反して 公明党が1議席伸ばして4議席に、国民民主が1議席を獲得、維新は獲得した2枠に4区阿部弘樹氏と1区山本剛正氏が入り、また 比例単独に回った共産現職(10区)田村貴昭氏も 当選した



 

自民系一騎打ち、宮若市・鞍手郡県議補選

福岡県議 宮若市・鞍手郡選挙区の補選(6月18日告示、27日投開票)まであと1週間を切った。
現在までに、宮若市議の川口誠氏(55)と山本幸三衆院議員の公設秘書の花田尚彦氏(35)が出馬の意向だ。



共に自民党公認を目指していたが、最終的にどちらにも 公認は出ていない。

当初、自民党宮若・鞍手連合支部の役員会において、川口氏で公認申請をすることに決定、同支部から県連に公認申請が提出された。
しかし、同じく公認申請を希望する花田氏について、同支部で面接の機会が設定されなかったことで支部内の地方議員らが反発、同支部ほか、福岡県連と8区総支部(麻生事務所)宛に抗議文を提出したことで 手続きが前に進まなかった。

選挙まで日が迫ってきたこともあって、選挙に向けた討議資料の印刷が出来ないことから 川口氏が公認申請を取り下げたという。

川口氏は旧宮田町時代を含めると議員5期目のベテラン、人口の多い宮若市を地盤にしているところが強みだ。

花田氏は 人口が少ない小竹町出身だが、秘書として培った県議会や国会へのパイプを活かしたいと語るように、事務所には 県議や国会議員からの為書が続々と届いている。

戦前の予想では 両者拮抗、熱い戦いの火蓋が切られようとしている。



 

山本幸三地方創生大臣 ~ 「文化学芸員がガン」の真意は?

政治家の失言、放言、暴言が安倍政権下では特に目立っており、中には「何でそういう発言?」という、理解不能なコメントもあるが、その最たるものとして挙げられるのが今年4月16日、大津市の講演会席上で語られた「一番のガンは文化学芸員」という、山本地方創生大臣の発言だろう。

聴衆はもちろん、マスコミ関係者も首を傾げていたようだが、どうやらこの発言、昨年夏ぐらいから、山本幸三大臣の秘書が、京都のもみじで有名な門跡寺院の売買話しを持ち歩いていたことが遠因のようだ。

昨年11月17日にこの記事で紹介した「京都の有名な門跡寺院の売買話と、持ちまわる現職大臣秘書官」の現職大臣とは、山本幸三地方創生大臣のことだった。

この門跡寺院、本尊の不動明王は鎌倉時代の作。
国指定の重要文化財もあり、260年間にわたり歴代の住職らが綴った日記も残されている。
また幕末には、明治の元勲も居住していたという由緒ある寺院。

いくら建物が老朽化し、住職が高齢とはいえ、売却話はないだろう、と普通の人は思うのだが、山本幸三地方創生大臣の秘書はこの寺院の売却話しを持ち歩いていたそうだ。

約1年後に、山本大臣が意味不明のかんしゃく玉を破裂させたのは、学芸員の反対で売却話しが流れたからで、学芸員を悪者に仕上げたかったのでは?という噂が、関係者の間ではまことしやかに流れている。

前回の記事はコチラから。

山本幸三地方創生大臣 兼 忖度大臣

自民党所属で失言男の異名を持つ、大西英男衆議院議員が暴言で槍玉に上がっているが、これに劣らないのが福岡10区選出、地方創生大臣の山本幸三議員で、国家戦略特区を所管して諮問会議に出席しているおり、ボツボツ失言が出てくるのではと、多くのマスコミ関係者や国民は期待している。

山本幸三議員は東大でだけに、物事の組み立ては非常に素晴らしい才能の持ち主で、いち早く上の意向を読み取る能力も抜群で、現在の地方創生大臣の職においても、遺憾なく発揮されているようだ。

やっと大臣になれたのも安倍総理大臣のお陰で、次は財務大臣を狙っているだけに、総理の意向を汲み取った大臣発言で、加計学園の獣医学部新設は愛媛県今治市で、数ヶ月前までは計画通りに順調に進んでいたが、ここに来て雲行きが少し、おかしくなって来ている。

山本幸三大臣の発言を追及する気は無いが、地元も望んでいる財務大臣の椅子は遠退き、代わりに同氏には「忖度大臣」の冠が付いたようだ。

山本幸三地方創生大臣

役所やそれに準じる団体などには、施設の一部に大手新聞記者が常駐できる、記者クラブを設けて常時様々な資料を提供し、情報を発信するシステムを構築している。
そのため新聞記者が自らの足で、ネタを探すケースはほとんどなくなり、与えられたもので満足する習慣が身についているが、一方で週刊誌記者は動き回ることで存在感を高めている。
今回の安倍内閣では主要閣僚が留任、夢だった大臣に就任した新大臣の中には、山本公一環境大臣、山本有二農林水産大臣、山本幸三地方創生大臣の、山本大臣トリオが就任し話題になったが、早くも幸三大臣が週刊文春、週刊新潮で大きく報じられ騒がしくなっている。
山本幸三氏は福岡10区選出の衆議院議員で、大蔵官僚時代には福岡勤務の経験も有り、今回はインサイダー事件と国会質問だが、かつては夜の中洲でも結構浮名を流した人だけに、格好の餌食になって書かれることだろう。
ただ国会議員になってからは、落選の経験もあり、打たれ強い面もあるだけに、大臣の椅子にしがみ付き、任期を全うすることも考えられ、関係者は次に何が出てくるのか、興味を持って見守っている。


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