ブラックな?・・・クラブ? [2016年6月21日11:09更新]

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町内の長法被に博多帯を粋に締めた男衆の姿が、夜の中洲を闊歩する季節になり、暑い夏とともに祇園山笠がやって来た。
天下御免の男の祭りだけに、「山」はかかなくとも酒を飲む機会が増えるのは当然だが、羽目を外すと手痛い目にあうことはよくあることで、特に鼻の下を伸ばして法外な現金を要求され、弁護士事務所に駆け込むケースもあるように聞く。
多くのバーやスナックが入居する飲食ビルでは、深夜遅くまで営業すると周囲のやっかみからタレこまれ、警察の厳しい行政指導を受けることになる。
営業時間が短縮されれば効率化が求められ、営業時間後のアフターを有効に使うように、店の女の子に勧めている高級クラブが出てきたと、中洲スズメが噂し始めた。
中洲における男女の仲は狐と狸の化かし合い、恋と商売は紙一重と言われており、駆け引きに野暮は禁物で割り切ることが大人だろう。
企業の交際費も厳しくなっており、高級クラブと言っても客は選別出来ないため、若い素人女性を目的に来店する客が増えれば店の質も低下し、上質の客は問題の高級クラブを敬遠するようになって、売り上げ第一主義が裏目となって悪循環に陥り、客足がますます遠のくようになる。
イメージが大事な高級クラブは、一度ブラックの汚名がつけば、拭い取ることは非常に困難だが、逆に健全化してしまえば面白味が薄れ、客が減るもので、その兼ね合いはひじょうに難しい。