災い転じて福?・・・・大成建設 [2016年11月18日00:40更新]

福岡市の空の玄関、福岡空港は滑走路を増設するため、空港ビルの移転工事が進められているが、当初から本命は、旧空港ビルを建築した大成建設といわれ、実際に落札したのも大成建設だった。

ところが、発注側の思惑とは異なっていたためか、設計変更などで値下げ交渉を迫る一方、水面下では清水建設と綿密な打ち合わせを行い、価格が優先することを理由に、落札した大成建設ははずされ、最終的に清水建設の受注となった。

一方、陥没事故が発生した七隈線延伸工事は、過去の実績から清水建設が本命だといわれていたにもかかわらず、公示価格が低かったため、泥水を被らないよう、清水建設は上手く逃げたようだ。

発注側の福岡市も、コンサルタントと事前に折衝して掘削工法も変更、かなり安い金額で入札を行ったが、如何なる撒き餌に踊らされたのか知らないが、3つのJVの中で、大成建設JVが落札、釣り上げられた。

大成建設にとって福岡は鬼門のようで、困ったときの神頼みではないが、何らかのお払いでもしないことには、さらなる大きなミスが大成建設を襲ってくるかもしれない。