泥水建設~汚れる空港ビル [2015年5月28日11:47更新]

福岡の空の玄関口である福岡空港は、飛行機の離着陸が限界に来ており、新たに滑走路を1本増やすことで、効率化を考え計画が進められている。
滑走路増設の前に既存の空港ビルを移転しなければならないが、空港利用者ための駐車場の建設が終わってから、本格的な空港ビル建設が始まるが、スーパーゼネコンの大成建設と、清水建設がそれぞれ頭となってJVが組まれた。
大成建設4社JVに対し清水建設は3社JV、この2つのグループで入札したが、大成建設JVが清水建設JVより約20億円安い、450億円前後で落札したと言われている。
落札後は大型物件だけに、設計事務所を交えてVE折衝、簡単に言うと値引交渉、が始まり、10日前後の日数を要し設計事務所了承の下に、施主に対する提案書が提出された。
ところがこの提案書を叩き台にして、施主と清水建設が設計事務所を外して、別途に水面下で40日間の時間をかけて、価格交渉が行われたとの話が、漏れ聞こえて来たから問題である。
勝ち負けを決めるジャンケンで、相手が出した後に出せば絶対に勝てることから、公平さを欠く後出しジャンケンは違法とされてきた。
悪しき談合華やかりし頃でも、業界担当はルールを守り、この様な汚い手は使わなかったものだ。
スーパーゼネコン清水建設の矜持と良識は、一体何処に行ってしまったのだろうか。