原田義昭氏にエール ~ジェイコスメ被害者の救済を~ [2021年11月15日13:49更新]

公認争いで注目された福岡5区、事前の世論調査で不利ということが分かっていた 原田義昭氏が最後まで譲らず、その結果 立憲民主党の堤かなめ氏に漁夫の利を与えることになった。
党本部が1年以上に亘り問題を先送りし、曖昧な対応を続けてきたことが主因だが、置かれている戦況を原田氏自身が見誤ったことも大きな原因で、大将としては失格である。
早い段階で 栗原渉氏に道を譲っていれば、自民が議席を失うことはなかったし 支持者からは労いの言葉と盛大な拍手で 見送られたことは言うまでもない。


原田氏は、任期直前に永年在職25年で表彰され、国会の席で代表して「政治、行政に関わる立場の人間の真価が問われている」と謝辞の中で述べた。
そう言えば、最近出版した著書のタイトルも、「政治こそ最高の道徳たれ!」だ。

そう、原田氏におかれては、 残りの人生、人間の真価、最高の道徳の範を示して頂けるものと確信している。

原田氏にはまずもって、マルチ商法のジェイコスメの被害者救済に取り組んで頂きたい。
マルチ被害を所管する衆議院消費者問題特別委員会の委員長という要職にありながら、同社の顧問弁護士を務め、同社代表の菅原氏とは懇意にしパーティ等に頻繁に出席するなど、広告塔に利用されたことは紛れもない事実だ。

老後の為に貯えた なけなしの金をつぎ込んで泣いている、数多くの高齢者がいる。
文句が言いたくてもどこに言えばいいか分からない、訴えたくてもお金がない、どうしたらいいか分からない、そのような方が殆どである。

また、こうした詐欺被害の集団訴訟を呼びかける弁護士法人は存在するも、訴訟手数料でひと儲けを企む輩も多く、真に被害者の身になって戦ってくれるか不明だ。


ここは是非 原田氏に、全国の被害者の声を受け止め、同社の資産を差し押さえて、1円でも多く 依頼者にお金が戻るように動いて頂きたい。

選挙前、筑紫野市の原田氏の事務所に 福岡市内に住むジェイコスメの被害女性が 救済を求めて陳情に行ったという話を聞いた。
その時、原田氏は真摯に応対し、「よし分かった」と二つ返事で解決に向けて協力する約束を交わし、その女性は非常に感銘を受けたという。

原田氏には、こうした被害者の救済をライフワークとしてご尽力頂けると信じ、エールを贈りたい。
政治を引退し 今後ポスターを目にしなくなることは寂しい限りであるが、人間の真価、最高の道徳の範を示す国際弁護士として、巨悪をぶった切るようなご活躍を心より願っている。