「維新」より「若さ」に期待? [2022年2月22日11:42更新]

20日に投開票された長崎県知事選は保守分裂で争った結果、新人の大石賢吾氏(39)が現職の中村法道氏(71)らを破り初当選した。
その差わずか541票、県議や首長の応援、推薦団体数では中村氏の方が圧倒していただけに、後々尾を引くことになりそうだ。

こうした中、大石氏を日本維新の会が推薦していたことで、参院選を前にして 各政党は危機感を強め、マスコミも注目している。
最近の世論調査で、政党支持率が立憲民主党を上回ったところもあり、一定の浮動票は期待はできよう。
しかし、「維新だから」、或いは「維新の政策が分かって」投票した人が どれだけいるだろうか。
詳しい分析をした訳ではないが、「若い方に期待」して大石氏に投票した人が殆どと想像する。

1月30日に投開票された糸島市議会議員選挙が象徴的だ。
前回市長選挙で敗れてから4年間 何の活動もしてこなかったと批判されながらも スター高橋こと高橋徹郎氏(55)が 2位に600票余の差をつけ  3149票でトップ当選、一方で 新人で九大卒の中尾浩昭氏(61・日本維新の会)は 1377票、18位(定数20に)で何とか滑り込んだ。
本当に「維新」だけで票が出るなら もっと上位に食い込んでいたはずである。

悲しいかな、今どきの選挙は 「中身」や「実績」より、「見たことある」とか「若さ」「女性」などが 重要な要素になっているのは事実のようだ。