広川町と八女市立花町を結ぶ「国道3号広川八女バイパス」は、国の予算も付いて現地調査が進められてところだが、弊社では一貫してその疑惑を報じてきた。
→ 弊社記事「歪んだ3号線広川~八女バイパス」
このバイパスの発端は、市のトップの弱みを握る鷹羽氏(仮名)というブローカーが、自身が所有開発する土地を工業団地にすることで、ひと儲けを企んだところから始まった計画、まさに利権道路である。
その鷹羽氏、年齢は90を超えるも金銭欲が旺盛で、今なお政治を動かそうとしているという。
ところで、熊本県で半導体工場を操業開始したTSMCの第三工場が福岡県八女市に決まったという噂が流れている。
これが本当なら八女市にとっても悪い話ではなさそうだが、場所がなんと広川八女バイパス沿い、鷹羽氏が所有する土地というのだ。
そう聞くと もろ手を挙げて賛成する訳にはいかない。
何でも、鷹羽氏は「60億円を値引きして50億円で売却」と吹聴して回っているらしい。
だが、半導体工場となると大量の水が必要だが、近くの矢部川水系は水量に余裕はないと言われ、筑後川から引いてくるにしても水利関係団体のコンセンサスを得ることが必要だ。
また、工場からの排水についても地域の環境に影響が出てくるが、地元でそういった根回しがされているとの話は一切聞こえてこない。
肝心の水や排水の問題が片付かない上に、バイパスの完成まで約10年掛かると言われており、本当にTSMCがハンコを押すとも思えない。
この話に絡んで、もうひとつ黒い噂がある。
鷹羽氏は、所有する土地のうちTSMCが購入しなかった土地(残地)を、八女市に売却しようとしているというのだ。
弱みを握られているトップは今年11月の任期で勇退を表明しており、鷹羽氏はその前に市に購入を決定させる魂胆らしい。
9月議会に提案すると否決される可能性もあるので、8月までに専決処分で鷹羽氏の土地購入を決めて、9月議会で事後的に承認をしてもらうという絵を描いているという。
筆者の見立てではTSMCの話は鷹羽氏の妄想(作り話)、それをネタに所有地を売却しようと企んでいるだけ、いくらなんでも八女市が応じるとは思えないが。
関係者の間では、政治家の弱みに付け込むやりたい放題は、来世まで続くと囁かれている。
こんな記事も読まれています