河野大臣、ワクチン接種反対者を一蹴

河野太郎デジタル相が28日、愛知県知事選(2月3日投開票)に立候補している現職の大村秀章氏の応援で名古屋市を訪れた。
大村氏と言えば、昭和天皇の肖像画をバーナーで燃やす動画を芸術作品とした「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員長、他県の事とは言え 自民党が推薦を出し 大臣が応援するから驚きだ。

河野氏は街頭演説で、「(ワクチン接種に反対する)運動を行っている方々の殆どは科学的に根拠のない話を繰り返し、デマで接種を妨げている」と断じた。

こうした中、ツイッター上で世の中がひっくり返るような動画が話題になっている。
アメリカで 著名なジャーナリスト集団がファイザー社の幹部を対象にした潜入取材を敢行、その幹部が内部情報をペラペラ喋っている映像を公開しているのだ。

フェイクニュースや情報が正しくない可能性もあるので予め断っておくが、その幹部の発言は「ファイザーはオミクロン株の変異株を予め造っている」、「感染症は当分続く金になる木」、「政府でワクチンを認可する官僚はいずれ製薬会社に天下る」と衝撃的な内容だ。
事実なら究極のマッチポンプ、日本も含め世界中が騙されていることになる。

この動画とは別の話だが、初期の新型コロナウイルスの実験についても、アメリカ政府が予算を付けて中国(武漢)で作らせていたという噂もある。

この感染症で大勢の人が亡くなり、ワクチン接種でも被害が出ている。
ワクチン接種に反対運動を行っている人々は、副反応で亡くなったり後遺症で苦しんでいる人の殆どが救済されない中で、科学的根拠に基づいて説明する専門家の意見を参考に行動しているのだ。

これは受けた上での河野氏の言動となって表れているのだろうが、内閣の一員としてそうした人々を一蹴するのではなく切実な声に耳を傾けるべきだ。
同時に、国民の不安を払拭するため、そして国益を守るため、率先してこうした重大な情報のファクトチェック(事実検証)も行うよう努めて頂きたい。

県内26歳看護師・ワクチン接種後4日目に死亡

厚労省は4月9日、2月17日から 4月4日までに新型コロナウイルスワクチン 109万6698回接種中、副反応疑いが350件、そのうち アナフィラキシーが 79例評価したことを公表した。

また、接種後の死亡として報告された6人の事例について詳細を報告、うち4件が出血性脳卒中(くも膜下出血、脳内出血)、溺死1件、急性心不全1件で、いずれも現時点でワクチン接種の因果関係は評価できないとしている。



そのうち 26歳看護師が、福岡県内の公立病院勤務だったことが判った。
医療従事者から優先して始まったワクチン接種、もちろん強制ではないが同看護師はコロナ病棟勤務のため、3月19日に書類に同意した上で接種後、アナフィラキシーショックはなかったという。

経過観察では異常は見られなかったが、その後、23日の夜勤に出勤して来なかったため職場から家族に連絡があり、アパートで死亡した状態で発見され、死因はくも膜下出血と診断された。

同僚にとって突然の死は悲しくショッキングな出来事だったが、前述の厚労省の報告には看護師という職業が明記されない上、ワクチン接種の因果関係は評価できないとされていることから、不信感が広がっている様だ。
専門家の話では、直接的な副反応とは言えないが、ワクチン接種後の様々な不快な症状が原因で血圧が上昇したことにより、血管の破綻が生じた可能性も考えられるとのことだ。

厚労省は、新型コロナワクチン接種の有無によらず、出血性脳卒中による死亡が毎年一定数報告されていることや、ワクチン接種によるメリットがリスクを上回ることから、「現時点では引き続き注視していく」との立場である。
しかし、日本より接種数が遙かに多い英国では、100万回接種あたりの死亡報告件数が 26.2件(下表)と高いことが判っており、今後も増える可能性が考えられる。

また、昨年1月以降、国内で 20代女性が新型コロナウイルス感染症で死亡した例がない一方、ワクチン接種後に死亡したという事実は重く受け止めなければならない。
高齢者優先で始まったワクチン接種だが、ワクチン推奨学者の中には若者や子どもまでという意見もある。

確かに接種の判断は難しいが、接種の判断はあくまで本人(保護者)の意思である。
国や自治体は、副反応の危険だけではなく、今回のような因果関係が認められない死亡事例等の情報も十分に提供した上で勧奨するべきだ。