祭りと補助金 [2016年2月13日14:29更新]

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博多の町は古くから海外交易が盛んに行われ、他の地域とは異なって自治が認められており、博多の町の総鎮守として櫛田神社があった。
800年の歴史を持つ祇園山笠の流の一つ、東流が金銭の問題でマスコミの追及を受けているのは事実で、多くの人からの浄財が含まれているだけに、個人が流用した不正があれば、許される問題ではない。
今回の事件の発端は、多くの観光客が福岡市を訪れる事を願い、目玉となる博多山笠の一助になればと、参加者の負担を出来るだけ軽くするために、福岡市役所が出した公金が含まれていたことで、問題が大きくなった。
祭りなどの経費はトップの裁量で、各流によって若干違いがあるのは当然で、四角四面に考えた末の記事と思う。
確かに役所から出たのは公金でも、一度各流に配布された以上は、各町内の「祭り全体の費用」と見るべきではなかろうか。
年長者が若手に慰労の意味を含め飲み代を渡す際、領収証を求めないのが代々引き継がれてきた、悪しき慣わしだったのではないだろうか。
長年に亘って神様の祭を采配してきた長老に、万が一不正があれば責任者個人に天罰が下るはずで、領収証が無く私的流用とみなされたとしても、山笠発展に尽くした過程での出来事で、重箱の隅をつつくような事柄ではなく、不問に付して長年に亘る労をねぎらい、人事を一新して早く出直すのが博多っ子だ。