副大臣は簡単になれない [2023年12月20日09:42更新]

政治の世界、一寸先は闇と言うが、清和政策研究会の今が正にそうだ。
先日更迭された宮澤博之防衛副大臣は、3年間で140万円のキックバック、様々な団体の年会費や政治的な交際費に使っていたという。
裏金はアウトだが、テレビのインタビューで、「副大臣は、簡単になれるものじゃない」と涙を流す姿には、ほんの少し同情してしまった。

悪い人間には見えない。
宮澤氏を知らなかったので調べてみた。
昭和50年生まれの48歳、小学校では、山道を徒歩で1時間かけて通学、東大法学部卒、静岡県磐田市議(3期)を経て、2012年12月の衆院総選挙で静岡3区から立候補し初当選、いわゆる安倍チルドレン、魔の4期生。

2014年12月の選挙で再選、2016年には安倍内閣で防衛大臣政務官に任命され、2017年10月の選挙で3選を果たす。
しかし、2021年10月には小選挙区で敗れ比例復活、決して選挙も強いという訳ではなさそうだ。

そして、今年9月の内閣改造で晴れて副大臣に抜擢され、ゆくゆくは大臣になる資格を得たばかりだった。
ところが、清和政策研究会に所属しているというだけで 大臣4人、副大臣5人が事実上の更迭となり、辞表を書く羽目に。

かつて、小泉総理が「人生には上り坂、下り坂、そしてまさかがある」と述べたことが話題になったが、宮澤氏の場合も 「まさか」だったろう。
ここを逆境と捉え、めげずに大臣を目指して頑張ってほしい。


宮澤博之氏ホームページより