(09年3月号掲載) 福岡を拠点に制作活動に励む張氏が「第12回えにし(縁)フォーラム」で講演、チベットの持つ魅力などについて語った。 「上海生まれの私が初めてシルクロードを訪れたのは1988年、国内移動が可能になって間もないころです。厳しいけれど雄大な自然と人とが調和した、中国奥地の魅力に触れることができた。以来、現地にずっと通い続けています」 それまでの中国の画家は社会体制の影響で、テーマを決めて描くことはなかったという。「日本の画家は一生ずっと同じテーマでやっている。それで私もシルクロードをテーマにし、20年近く描いてきました」 92年に日本で初めて個展を開催したが、反響の大きさに驚いたという。「日本でこんなにシルクロードへの関心が高いとは思わなかった。テレビ番組の影響ということでしたが、自分たちの文化の源流を、無意識のうちに見出しているのかもしれません」 「チベット文化はいわば『宗教の文化』です。宗教を取ったら何も残らないと言ってもいい。現地の人々は貧しいけれど純粋で親切、自然に対する畏敬と感謝の念が今も残っている。これからもシルクロードの自然や文化の魅力を多くの人に伝えていきたい」 そんなチベット文化を紹介しようと、国宝級の貴重な仏像など123点を集めた、日本初の展覧会「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」が九州国立博物館(太宰府市)で4月11日から開催される。 これに関連して、張氏の作品約20点を展示する絵画展が、同博物館1階エントランスで開かれる(同7日~19日、無料)。 《問い合わせ先》 張晶【ちょう・しょう】
荘厳な山脈、どこまでも透き通る空、光を浴びて輝く雲。チベットなどの中国奥地、いわゆるシルクロードの風景を描き続ける中国人画家、張晶氏(写真)。
同博物館 ハローダイヤル050-5542-8600
1958年生、50歳。88年、上海大学美術学院卒
91年に来日、福岡を拠点に活動を始め、各地の美術館やデパートで個展を開催
壮大な自然を描いた作風は日本だけでなくヨーロッパでも高く評価される
九州日中民間文化交流協会会長
夢は荒野を駆けめぐる シルクロード描く中国人画家 張晶氏 [2009年4月2日10:58更新]
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