分岐点迎える柳川市 執行部と議会の対立 決定的に

(08年1月号掲載) 

昨年末に閉鎖されたP社工場旧大和町(現柳川市)が購入した化粧品工場をめぐる問題などで、石田宝蔵市長ら執行部と市議会の対立が決定的となった。

アスベストや土壌汚染の問題を本気で解決しようとする意志が見えない市長に対し、議会は昨年末、市長の責任を問う決議を可決、関係は修復不能の状態だ。執行部に対する反発は議会や市民の間だけでなく市役所内部でも高まっており、今後リコール(文末の【ことば】参照)運動などに発展する可能性もある。

このまま石田市政を続けるか否か。 今年は、柳川市民にとって重大な選択を迫られる「分岐点」となりそうだ。


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P社撤退、ツケは市民へ? 柳川市長「交渉中」とするも・・

(07年12月号掲載) 

閉鎖されたP社化粧品工場旧大和町(現柳川市)が購入した化粧品工場をめぐる問題(本紙既報)で、操業していたP社(大阪市)が07年12月末、完全撤退した。

工場建物にはアスベストが使われていることが発覚、さらには敷地内に廃棄物を埋めていた可能性が高いことが明らかに。しかし契約上では、撤退と同時に「瑕疵担保責任」をP社に問うことができなくなる。

07年12月議会では、石田宝蔵市長が市議らの質問を受け「(P社と)交渉している」などと答えたが、実態は何も進まないまま。改善費用をすべて柳川市民が負担するという事態が現実化しそうだ。


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柳川市長への追及強まる 工場のアスベスト問題などで

yanagawa-ch.jpg旧大和町(現柳川市)が購入したP社(大阪市)の化粧品工場をめぐり、現在開かれている12月議会で、石田宝蔵市長を追及する動きが強まっている。建物に使われているアスベストの処理や市長の責任問題について、相次いで市議が質問。しかし石田市長は「現在交渉中」などとかわし、傍聴者からは「相変わらずノラリクラリだ」「市議もだらしない」と、不満の声が漏れた。

P社は今月末で柳川市から撤退。同時に、契約上では瑕疵担保責任(建物に買主が知り得なかった欠陥などあった場合、売主が責任を負うこと)も切れる。そうなれば、数億円にのぼるとみられるアスベストの除去費用などが、すべて市民負担となる。

だが、市側はこれまで、事実上何の対策も講じていない。「このままでは『時間切れ』になってしまう」。市民からは怒りの声が上がっている。
(写真=柳川市役所)


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工場敷地の土壌を採取 柳川市と議会が再度調査へ

旧大和町(現柳川市大和町)が購入したP社化粧品工場をめぐる問題でこのほど、柳川市と市議会があらためて調査を行うため、敷地内を掘削し土壌サンプルの採取を行った。

市は今年5月、土壌を採取して調査・分析した結果「問題ない」との結論を出していた。だが一部の市議が市とは別に、独自に福岡大学教授へ調査を依頼。その結果「有害の可能性あり」と、双方の結果が食い違った。

このため、議会や市民らから「市の調査は信用できない」などと声が上がり、あらためて今回、調査をおこなうことになった。


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疑惑に揺れる柳川 議会のチェック機能に疑問も

(07年10月号掲載) 

全協で質問に答える石田宝蔵・柳川市長旧大和町による化粧品会社P社工場の買収に絡む疑惑を、本紙9月号で報じた柳川市。その後、一部メディアが「旧大和町の同和団体への補助金支出が不適切」と報じるなど、石田宝蔵市長への追及が強まっている。

9月25日には柳川市議会が全員協議会(全協)を公開で行い、P社の問題や補助金問題が議論された。しかし、議員側の質問をのらりくらりとかわす石田市長に「これでは市長が議員にいじめられているようにしか見えない」とため息混じりに語る傍聴者も。

議会のチェック機能が働いているのか、疑問が残る結果となった。
(写真=全協で質問に答える石田市長) 


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疑惑の工場買収、談合が常態化? 水郷・柳川の「本当の姿」

(07年9月号掲載) 

市内を縦横に走る「掘割」、詩人・北原白秋の故郷―。有数の観光地として全国に知られる柳川市が今、揺れている。旧大和町がおこなった化粧品会社P社(本社大阪市)工場の買収をめぐり、不可解な決定経緯やあいまいな購入目的、工場内のアスベスト問題など数々の「疑惑」が表面化。石田宝蔵市長を追及する動きが議会などで強まっている。

現在の柳川市は05年3月、旧柳川市と大和町・三橋町が合併して誕生。直後の市長選で、マニフェストを掲げて当選した旧大和町長の石田氏は「改革派市長」との触れ込みだ。

しかし、現地を取材すると文化の香り高い水郷というイメージとは程遠い、柳川の「真の姿」が浮かび上がる。
(写真=P社工場敷地内に建てられた給食センター)


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