タレント市長の評価・中間市 ④ ■ 「V字回復の秘策」を待つ市民 [2021年5月26日09:16更新]

6月6日の 中間市長選挙告示まで2週間を切った。
今年3月までに福田市政に異を唱える立候補予定者が相次ぎ、市議会副議長の梅沢恭徳氏(33)、社会福祉法人理事の俵邦子氏(67)、元市消防署長の嶋津淳一氏(67)、市議の植本種実氏(72)の4名が名乗りを上げていた。

一方の福田健次市長は、選挙の半年前に議会で再挑戦を表明するのが一般的だが、3月25日になってやっと2期目への挑戦を表明、3ヵ月前というあまりにも遅いタイミングである。
市民の反発が続き市長職に嫌気がさしていたが、それでもその後 候補者が増え、現職有利になったことで勝算ありと踏んだのでは、と関係者の間では憶測を呼んでいた。

ところが5月12日になって、梅沢氏と俵氏が立候補の取り止めを発表、植本氏と政策協定を結び 支援することを発表、福田氏にとっては 候補者が減る予想外の展開になった。
現時点で、福田氏、植本氏、嶋津氏、3人の争いとなりそうだ。

福田氏の頼みの綱は、後援会長の片岡誠二県議(自民党)と、不動産や医療・介護まで幅広く手掛ける地場有力企業グループだが、自民党中間支部も一枚岩ではなく県連の推薦を取り付けるまでには至らなかった様だ。

福岡のアイドルグループと市の広報活動で業務提携する等、見せ方は上手い福田市長だけに 若者票や浮動票を相当数 獲得すると思われるが、昔から中間市に愛着を持つ人々は、福田氏が「V字回復の秘策」について語るのを首を長くして待っている。

(了)