交通取り締まりで虚偽書類作成 [2023年7月19日09:12更新]

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交通違反で切符を切られると、点数が引かれ、罰金、ゴールド免許は次回ブルーへ、損害保険も割高になり一つもいいことはない。
10年程前、見通しの良い制限速度40㎞/hの下り坂を走行中、パトカーに停止を求められ、15km/h オーバーで 捕まったことがある。

コメディアンの 桜金造そっくりの警官が窓越しに、「急ぎよんしゃったですか~?」と満面の笑みを浮かべて尋ねてきた。
「こんな善良な市民ではなく、巨悪を取り締まってほしい」と訴えたら「もちろんやってますよ~」と笑顔で返してきた。

14日、福岡県警の柳川署の57歳男性警部補が、交通違反の取り締まりの際に虚偽の図面を作成したとして書類送検されたという報道があった。
1年半で1600件の不正が疑われており、反則金などは返還されるという。
警部補と共に取り締まりにあたった同僚や上司ら6人も処分を受けている。

この記事を読んで、あの桜金造の笑顔を思い出したのは言うまでもない。
交通違反の取り締まりはチームで行っており、金造の部下も 仕方なく従っていたのではなかろうか。
同警部補は停職6ヵ月の懲戒処分を受け依願退職したそうだが、処分の甘さから 交通警察の伝統だった可能性も考えられる。
以前の勤務先に遡って調査すれば余罪が見つかり、更には他の警官にも同様のケースが多数出てくるのではとも想像してしまう。

私があの時切られた切符も、もしかしたらこの類だったかもしれないと思うと怒りが沸いてきた。

ただ、県警の威信を失墜させる事案だが、不都合な情報を表に出して 過去の反則金も返還するという判断については評価できる。
ひと昔前なら揉み消されていたはずだが、コンプライアンス教育を受けた部下たちから 上層部に告発があり、認めざるを得なかったのではなかろうか。

筑豊あたりで公金をゴクゴク吸い上げている悪い輩が跋扈している。
県警におかれては、小悪ではなく巨悪をしっかり取り締まるよう 改めて念を押しておきたい。