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写真の3階建てビルが右側に傾いているのがお分かりだろうか。
右側のビルの3階部分にある換気扇フードに 壁が接触しているのが確認できるのだが、原因は右側の7階建てビルの基礎工事における施工不良だ。
2020年4月に竣工した同ビルは、設計・監理をデザイナーズマンション等で名の知られたM社(中央区桜坂)、施工は久留米市に本社を置くゼネコンH社が請け負った。
基礎工事が始まった 19年5月、3メートル程掘削したところで 左右の建物が このビル側に向かって「ハの字」に傾き、床に亀裂が入ったり ドアが開かなくなったりといった不具合が起こり始めた。
建物のオーナーが 現場作業員に被害を訴えるも 無視して工事を継続、7メートルまで掘削し亀裂や傾斜が更に大きくなった 同年9月、ようやくH社が施工不良を認めた。
オーナーらは H社と補修やビル買取りや営業補償を行うことで協議をしていたが 20年8月、H社が破産申請しあっけなく倒産、現在は ビルの施主と M社に補償を求める訴えを起こす準備を進めているという。
オーナーらにとっては何の落ち度もない 貰い事故、逃げ得の H社を許すことができないだろう。
ビルの施主も想定外の施工不良で気の毒な面もあるが、選んだ設計・監理の事務所と施工会社が悪過ぎた様だ。
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